入院・手術実績

外来・入院実績

単位:人

  2016年度 2017年度 2018年度
外来患者延べ数 29,082 30,497 31,197
入院患者数 1,246 1,247 1,230


耳鼻科の主病棟は4階北病棟です。入院の場合は、大部屋(原則6人)と3人部屋、個室(共に差額ベッド代有)があり、入院時に患者さんのご希望になるべく沿うかたちで対応させていただきます。(満床の際は希望にお応え出来ないこともあります)
外来患者数は年々増加傾向を認めており、とくに紹介患者数の増加が顕著です。


術実績 (年間症例数)

単位:人

  2016年度 2017年度 2018年度
鼻科手術 323 320 2 4 2
頭頸部手術 174 231 3 3 6
耳科手術 94 130 12 9

手術件数は増加傾向にありましたが、手術枠の関係上ここ1年は横ばいとなっています。しかしながら、2017年に新棟が竣工し、2018年度は現在の1.5倍の手術件数を見込んでいます。
当科ではひとつの領域だけに特化した治療を行うのではなく、耳科領域、鼻科領域、頭頸部領域ともバランス良く手術治療することに力を注いでおります。そして各々の領域ごとのエキスパートが術者または手術助手として手術を担当致します。
具体的な疾患とその治療法については以下のとおりです。

耳科領域

真珠腫性中耳炎
基本的には外耳道後壁を保存する手術を行います。外耳道と呼ばれる耳の穴から鼓膜までの形態が維持されますので、術後のトラブルが少なく、手入れの必要が少ない利点があります。また聴力改善に関しては、アブミ骨が残存している場合は70%以上の成功率を認めています。
癒着性中耳炎
難治として知られている癒着性中耳炎ですが、耳介軟骨を用いた鼓膜形成術を行い、再癒着を防止する術式をとることにより良好な成績を得ています。
耳硬化症
テフロンピストンワイヤーを用いたアブミ骨手術を行います。90%以上の症例で、ほぼ正常に近く聴力は改善します。
高度感音難聴
両側耳の高度感音難聴症例に対しては人工内耳埋込み術を行います。
メニエール病などをはじめとする内耳性のめまい
保存的治療と症例に応じて平衡機能検査などを用いて原因検索を行います。

鼻科領域

慢性副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞
ほとんどの症例に対し、内視鏡を用いた鼻内鼻副鼻腔手術を行います。再手術症例や多発する副鼻腔嚢胞など解剖学的に手術が困難な症例に対してはナビゲーションシステムを用い、安全かつ的確な手術を行います。
アレルギー性鼻炎
高周波電気凝固術、炭酸ガスレーザーによる蒸散術、タービネートブレードを用いた下甲介粘膜下組織除去術や、後鼻神経切断術などの手術療法を行います。手術治療以外の根治的な治療としては原因抗原を同定したうえでの減感作治療も行っています。アレルギー専門医が患者さんの症状と臨床所見に応じた治療を判断しますので、アレルギー性鼻炎でお悩みの患者さんはご相談ください。
頭蓋底腫瘍、鼻腔腫瘍、鼻涙管狭窄、眼窩底骨折
脳神経外科、形成外科、眼科など他科との連携が必要な疾患に関しても積極的に内視鏡での低侵襲手術を行っております。

頭頸部領域

悪性腫瘍に対する手術では口腔や咽頭の欠損に対して皮弁や遊離空腸を移植したり、下顎骨、上顎骨の切除後に腓骨を移植したりするなど、困難な手術に対しても年間30件程度は形成外科、外科などとチームを組み遊離皮弁や遊離空腸を用いた再建術を行っています。大胸筋皮弁やDP皮弁を用いた再建術も症例に応じて積極的に行っており、その結果従来は社会復帰が難しかった患者さんのQOLも向上しています。
疾患や進行度に応じて放射線治療や化学療法、分子標的薬治療も取り入れ、集学的治療も積極的に行っております。放射線科と協力し、2018年度の根治放射線治療は約80件(うち27件は抗がん剤併用放射線治療)を実施し良好な成績を得ています。
周術期や術後もしくは放射線治療中には、リハビリテーション科、歯科、精神神経科などと協力し悪性腫瘍に対する治療後になるべく早期に社会復帰できるようリハビリや口腔ケア、精神ケアなども積極的に実施しています。また大学病院の特徴を生かし循環器科、腎臓内科、消化器内科などと協力し合併症がある患者さんや高齢者の手術加療を含めた治療も積極的に行っています。

主要機器

ハイブリッドナビゲーションシステム、ハイビジョン内視鏡システム、4Kカメラコントロールユニット、3Dハイビジョン顕微鏡、マイクロデブリッター、炭酸ガスレーザー、 高周波電気凝固装置(コブレーター)