ご挨拶

高野教授 2015年4月より当教室を担当させていただくことになりました。
 当科は1984年初代山田崇之教授のもとで診療を開始しました。その後今関隆雄教授、大畑俊裕教授に引き継がれ、埼玉県東部地域における心臓血管外科診療の中核施設のひとつとして発展してまいりました。当初より呼吸器外科診療も行われておりましたが、2008年に順天堂大学より呼吸器外科専門医の深井隆太先生を招聘し、科名も心臓血管外科から心臓血管外科・呼吸器外科へと変更されました。
 当科では、成人の心臓・大血管・末梢血管疾患ならびに肺・縦隔疾患全般の外科治療に対応させていただいております。心臓血管外科部門では、標準外科治療をベースとして、従来から教室のテーマであった、低侵襲心臓手術(MICS)や大血管・末梢血管疾患に対する血管内治療をさらに推進させていきたいと考えています。また現在の心臓外科の重要なテーマである重症心不全に対する外科治療にも今後積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 呼吸器外科部門では深井准教授の時代より胸腔鏡下手術が大半の手術に取り入れられておりましたが、2014年に赴任されました松村輔二教授のもと、肺癌手術などの低侵襲化をさらに進め、その妥当性の評価に努めて参りたいと思っています。
 現在外科の細分化が進む中で、心臓血管外科と呼吸器外科が共に同じ教室で仕事が出来る事は非常に有利であり、優れた環境であると言えます。この我々の教室の特性を生かし、協調して両領域の疾患の診療、研究を推進していきたいと考えています。
 また我々心臓血管外科医、呼吸器外科医の技術を後進に伝承し、academic mindを持ったsurgeonを育成することも我々の重要な使命であると思っています。高度で良質な心臓血管外科・呼吸器外科医療を提供するとともに、優れた外科医を育成し、医学の発展に寄与する研究を行うことによって社会に貢献していきたいと考えておりますので、今後とも皆様方のご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

獨協医科大学越谷病院 心臓血管外科・呼吸器外科 主任教授
高野弘志