異物・誤飲

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  • 食物以外の物を誤って口から摂取することを誤飲といいます。誤飲したものが腸から吸収されないで便中に排出されるか、または摘出する必要があるものを異物といいます。

    誤飲した物が腸から吸収されて毒性を発揮する場合を
    中毒といいます。

 

  • こどもの誤飲の特徴

    こどもの誤飲は乳児に好発し3歳未満が90%をしめます。

    誤飲の多い時間帯は母親が家事に忙しい午前9時から11時台、また夕食の家事に忙しい午後6時から9時台です。

    誤飲する物はタバコや硬貨が最も多く、次いで医薬品、化粧品、洗剤、文具などで、約12%に嘔吐などの中毒症状または有害な兆候が見られています。


    参考文献:
    藤本 保:救急外来で見られる事故関連疾患1)誤飲。小児科臨床 53:2238-2244,2000.

 

  • 消化管異物

    食道、胃、腸などの消化管に入った異物を消化管異物といいます。

    消化管異物のうち、
    食道異物は速やかに除去する 必要があります。
    食道にひっかかった異物は食道に穴をあけ(穿孔)、縦隔炎をおこし敗血症などの重篤な病気の原因になるからです。

     
    食道異物

    100円硬貨が食道の入り口にひっかかっている

     

    硬貨などの食道異物はレントゲン透視下にバルーンカテーテルを用いて除去できますが、鋭利な異物や飲み込んでから時間のたっている異物では全身麻酔下に内視鏡を用いて摘出するのが安全です。



    胃内に入った異物
    は自然に便中に排出されるのを待ち、経過をみるのが原則です。
    ただし、ボタン型電池は磁石を用いて摘出します。また、先端の鋭利なもの、複数個の磁石(健康器具用の磁石など)などは摘出したほうが安全です。
     

    胃異物:ピアス
       
    胃異物:ピン
       
    磁石を使った胃異物の除去

     

    ボタン型電池について

    アルカリ電池は放電し、中身のアルカリ性物質がでて胃の壁を損傷します。またリチウム電池は起電力が高く、放電しやす く、電気分解によりできたアルカリで容易に腸管の壁を傷害します。
    (日本小児外科学会HP「異物の誤嚥・誤飲」のページに詳しく記載されています。)
    したがってボタン型電池を飲み込んでしまった場合にはなるべく早く摘出する必要があります。

     
    健康器具用の磁石について

    健康器具に用いられている小さい磁石を複数個飲み込んでしまったため、引き合った磁石どうしの間に腸の壁が入り込み、腸に穴があいた(穿孔)という事故がおきています。

 

  • 気道異物

    気道異物は3歳未満の乳幼児に多く(全体の約8割)、ピーナッツや玩具(おもちゃの小さい部品など)などが原因となることが多く、時に窒息から死にいたることもあります。

     
    気管支内に落ちた異物

    せき、喘鳴(ゼイゼイした呼吸)やチアノーゼなどの症状の原因となり、また肺炎や無気肺の原因にもなる

 

  • 異物・誤飲の予防

    こども特に乳幼児にとって、手に触れたものを何でも口に持っていくのは特徴の一つです。そうすることにより学習しているとも言われます。しかし、ひとたび誤飲をおこせば時に重篤な事態にもなりかねず、普段からの注意が両親や家族に課せられた義務ともいえます。

    こどもが4歳・5歳になるまでは1)タバコや吸殻などはこどもの手の届くところにはおかない、2)硬貨などこどもに必要のないものでは遊ばせない、など
    親の自覚と家庭環境の整備が重要です。

    また、1)おもちゃは安全なものを選択し、細かい部品がついているおもちゃはあたえない、2)ピーナッツなどの硬い豆類は(家族全員が)食べない(誰かが食べていればこどもが欲しくなるのは当然です、またピーナッツなどはこどもが大きくなるまで食べなくても日常生活は全く困りません)、なども忘れてはならない重要な注意点です。

     
    消化管異物や気道異物に対する対処は普段からの予防に優るものはありません。

 

 


最終更新日:2004年10月29日

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