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獨協医科大学病理診断学 病理診断科

主任教授ご挨拶

主任顔写真

獨協医科大学病院病理診断科のホームページをご覧になってくださっている皆さま、誠に有難うございます。当科は獨協医科大学病院での病理診断に専従する臨床部門の一講座として平成27年6月からスタートした新しい臨床科です。

病理学は、元来、病気の成り立ちを研究する基礎医学でありますが、現代医療においては病理診断あるいは外科病理は患者さまの診断と治療になくてはならないものとなっています。一方で病理医の数は非常に少なく、全国でも専門医は2300人程度しかいません。しかも高齢化が進んでいます。地域の基幹病院でも常勤病理医のいない病院が多数存在し、医療の質を維持する上で大変問題になっています。

病理医の仕事は患者さまと直接に接することがないため、一見地味で、よく知られていません。しかし病変を直接目で見て、直に触って病気の診断を行うため、医療に携わっているという実感が得やすく、また臨床全領域をカバーしているので勉強することも多く、毎日新鮮な気持ちで研修を受けることができます。獨協医科大学病院の症例は多種多様で、卒後30年近くになる私自身も、こんな病気を初めて見た、ということが最近でも数例ありました。

当科では、教育熱心なスタッフが、無理なく懇切丁寧に指導いたします。スタッフ同士では率直に意見交換を行い、風通しのよい講座を心がけております。また何やかやと理由をつけて、しょっちゅう飲み会を行っています。学生のときに病理はどうも苦手だったという方でも大丈夫です。病理診断は自分のペースで仕事ができますので、お子さんのいらっしゃる女性でも大丈夫ですし、専門医を取得し独り立ちすれば、収入面でも内科、外科等のメジャー科の臨床医にひけをとりません。大病院の部長での就職先も多数あります。最近では、病理に行きたいと外科系の教授に話すと「金が欲しいのか」と言われることさえある、と聞いております。

将来的に基礎的な病理学研究を志向される先生には、本学病理学講座の矢澤卓也教授の下で、実験病理の研究を行うことも可能です。

病理診断学を研修すると、病気の知識が広く、深く習得でき、また細胞レベルの考察が可能となり、内科系、外科系の何れの科の臨床医として働く上でも強力な武器となります。古くは、山崎豊子氏の有名な小説「白い巨塔」に出てくる第一外科助教授の財前五郎、第一内科助教授の里見脩二ともに臨床科に移る前に病理学で学位を取得していました。

初期研修をまさに終わらんとしている先生方は、自分の進路について真剣に悩まれているものと思います。その選択肢の中に当科での後期研修をぜひ選択肢の一つとしてお考え頂きたくお願い申し上げます。また既に研修を終わられた先生でも病理診断に興味を持たれた先生は、いつでも歓迎いたしますので、ぜひ、当科の門を叩いていただきますようお願い申し上げます。

獨協医科大学病院病理診断科 今井 康雄