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大動脈瘤とは、大動脈が局所的に拡張した病気です。原因としては、動脈硬化が最も多いと言われています。症状としては、へその周辺で拍動性の腫瘤を自覚することがあります。大動脈瘤とは、大動脈が局所的に拡張した病気です。原因としては、動脈硬化が最も多いと言われています。症状としては、へその周辺で拍動性の腫瘤を自覚することがあります。


動脈がいつも強く弾力性に富んでいれば、心臓や脳を始めとする、
すべての臓器や筋肉などの組織へ、必要な栄養の供給は順調に行われるわけです。


人工血管置換術(Y型)
お腹の真中を20-30cmぐらい切開します。(腹部正中切開)
血液をさらさらにするヘパリンという薬を注射して血栓ができにくくします。
その後、腹部大動脈と両側腸骨動脈のところで遮断し、瘤の中の血をなくして、瘤を切開し、瘤の中に人工血管をおくような形で正常なところと人工血管をそれぞれ吻合します。
腹部大動脈からは下腸間膜動脈が分枝し、腸骨動脈からは内腸骨動脈が分枝しています。これらの血管はできる限り再建するようにしますが、最終的には手術中に判断し、再建が困難或いは不必要である場合再建しないこともあります。


手術の影響でおこる可能性のあることは、

1. 出血、破裂
遮断前に瘤が破裂すると致命的になることがあります。
2. 創部の感染
創部の下(筋肉)は、体の中で溶ける糸を使っていますが、稀にその糸が残り感染を起こすことがあります。その場合は創部が赤く腫れる、熱がある、痛むといった症状がでます。
3. 人工血管の感染
極稀に、人工血管に感染を起こすことがあります。症状としては38度以上の高熱が続きます。この場合再度手術を行い感染した人工血管を取り除く必要性があります。
4. 血栓塞栓症、下肢虚血
瘤の中には血栓という血の塊ができています。これが遮断をするときに足の方に流れていくと、足の血管がつまりこれを取り除く手術或いは治療が必要になります。またこの治療が迅速にできないと下肢虚血が進み全身的な問題となることがあります。
5. 心筋梗塞症、心不全、不整脈
6. 呼吸不全、肺炎
7. 肝不全、黄疸
8. 腎不全
9. 脳出血、脳梗塞
10. 輸血(術後肝炎、皮疹など)
11. 消化器合併症(麻痺性イレウス、胃潰瘍、胆嚢炎など)
12. その他(感染)


一般的には全身状態が良好であれば4-5cm位になったところで手術します。このくらいで手術をすると手術の危険度は1-2%以下といわれています。瘤が破裂した場合の危険性は50%以上になり、約半数の人は病院にたどり着く前に死亡するといわれています。このため、瘤が破裂していないこの時期に手術が必要です。
しかしコレステロールなど血液のあぶらが、いつとはなしに動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧があっていつも血管に負担がかかったり、色々の原因が重なって動脈の新しい細胞が作られなくなってくると、動脈は弾力性を失い、固くもろくなってしまします。これが動脈硬化と呼ばれるものです。
人間の体内でなぜ動脈硬化が起こるのかは、まだ完全に分かっていません。今日までに分かっているのは、動脈硬化がすでに10代から始まること、そして、40歳を過ぎる頃に症状がぼつぼつ現れてくることです。
動脈硬化が進み、それがもとで心臓病や脳卒中になる原因を「危険因子」と言いますが、その主なものは次に挙げるものです。

(1) 高血圧
(2) コレステロールを始めとする血液のあぶらの異常
(3) 喫煙
(4) 肥満
(5) 運動不足
(6) 感情的なストレスに満ちた状態
(7) 偏った食事内容
(8) し好品(アルコール、コーヒー、紅茶)


胸の中央を縦に切開(胸骨正中切開)し心臓のまわりをとりまく心膜という膜を切り開くと心臓と大動脈が見えます。右腋窩動脈又は大腿動脈と心臓の右心房というところに太い管(人工心肺用)をさしこみます。この管を人工心肺装置という機械に接続し、このポンプを作動させて全身の循環とガス交換を行い、心臓と肺の働きを代行します。この装置を使って血液の温度をどんどん冷却していき、体温を20℃近くまで下げます。その後人工心肺装置を止めて、全身の循環を一時的に停止します(超低体温循環停止)。低体温にすることにより、細胞の代謝を抑え、各臓器の機能を保護します。このような状態にしてはじめて大動脈を切開できます。しかしこれには制限時間があり、特に脳は最も早くダメージを受けやすいため、脳のみを特別な回路を用いて血液を流します。また同時に脳保護液を投与し、最大限脳機能を守るようにしています。心臓は心筋保護液という特殊な薬を注入すると心臓はとまります。もしこの薬がなければ心臓は数分で心筋梗塞になってしまいますが、こ

人工心肺装置という機械で全身の循環を行うため、全身の臓器および血液が影響をうけます。血液の流れ方も普段と違うためたとえば脳動脈硬化の強い方は脳の循環が悪くなって脳虚血や脳梗塞が起きてしまう危険性もあります。また手術中は血液が薄まることもあって、全身の臓器は浮腫状態になり肺の機能が悪くなります。
なかには腎臓の血流が不十分となり腎不全の状態をおこし透析が必要になることもあります。
最大の特殊性は体温を下げ、全身循環を停止させるということで、全身の臓器が十分に保護されていないと臓器障害が出たり、また全く心筋が回復しないという心配もあります。


(①必ず生じるという訳ではありませんが、生じる可能性があるという事です。②ここに記してある事が全てではありません。その他にも起こりうる合併症があります。)
1. 心臓の合併症として心筋梗塞、致死性不整脈、心不全、ペースメーカーなど
2. 血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう):脳梗塞(のうこうそく)、腸管壊死(ちょうかんえし)、四肢の塞栓(そくせん)、腎不全
3. 出血、貧血、出血傾向、血液凝固因子欠乏 
4. 感染症:創部感染、肺炎、縦隔炎(じゅうかくえん)、胸骨骨髄炎(きょうこつこつずいえん)血液感染、全身感染、人工弁感染、人工血管感染
感染症は細菌によって生じる事がほとんどです。手術中より、抗生物質を使い、消毒等を行い感染予防に努めていますが、それでも発症することがあります。それは、空気中、口腔内、鼻腔内、皮膚、気道、腸管 等には正常でも細菌が常在し、それらの菌が何らかの機転で体の中に入る為です。
(注:特に①糖尿病の方及び②緊急手術を受けられる方は、細菌に対する抵抗力が落ちているので、感染症を生じやすくなっています)
5. 呼吸不全、長期人工呼吸管理、気管切開
6. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍 
7. 薬剤アレルギー、ショック 
8. 輸血による合併症[肝炎、感染症、GVHD(特殊な拒絶反応)] 
9. 口腔内損傷(口唇、舌損傷、歯損傷)
などがあります。
の薬のおかげで3-4時間は心臓を停止させることができます。そして循環が停止している間に大動脈人工血管置換術を行います。それが終わってから、心臓を動かして心臓の力が十分回復したところで人工心肺装置を止めます。そして出血がおさまったら胸を閉じて手術が終わります。


胸部の大動脈は,心臓から出て上に向かう部分を上行大動脈,次に弓状に曲がり脳に血液を送るための血管が3本枝分かれしていますが,この部分を弓部大動脈,さらその先で下に向かう部分を下行大動脈といいます。大動脈の壁は内側から内膜・中膜・外膜という3層構造で出来ています。大動脈瘤の原因の大部分は,この内膜と中膜の動脈硬化によるものとされていますが、瘤が形成される実際の原因はよくわかっていません。また、症例の80%位に高血圧症の既往があります。動脈硬化性の変化をきたした血管の壁は正常より弱くなり強い血液の流れや、圧力によってふくらみやすく、そうするとさらに壁はうすく弱くなり、破裂するという危険がでてきます。もし、瘤が破裂した場合は多くの場合ショック状態となり、すぐに緊急手術をしたとしても救命はきわめて困難です。
ホーム > 大血管

・上行大動脈人工血管置換術
・上行〜弓部(3分枝)大動脈人工血管置換術

解離口の部位や大動脈の亀裂範囲によって、術式が変わりますので、手術後にどのような手術をしたかを説明します。

胸の中央を縦に切開(胸骨正中切開)し心臓のまわりをとりまく心膜という膜を切り開くと心臓と大動脈が見えます。右腋窩動脈又は大腿動脈と心臓の右心房というところに太い管(人工心肺用)をさしこみます。この管を人工心肺装置という機械に接続し、このポンプを作動させて全身の循環とガス交換を行い、心臓と肺の働きを代行します。この装置を使って血液の温度をどんどん冷却していき、体温を20℃近くまで下げます。その後人工心肺装置を止めて、全身の循環を一時的に停止します(超低体温循環停止)。低体温にすることにより、細胞の代謝を抑え、各臓器の機能を保護します。このような状態にしてはじめて大動脈を切開できます。しかしこれには制限時間があり、特に脳は最も早くダメージを受けやすいため、脳のみを特別な回路で血液を流します。また同時に脳保護液を投与し、最大限脳機能を守るようにしています。心臓は心筋保護液という特殊な薬を注入すると心臓はとまります。もしこの薬がなければ心臓は数分で心筋梗塞になってしまいますが、この薬

人工心肺装置という機械で全身の循環を行うため、全身の臓器および血液が影響をうけます。血液の流れ方も普段と違うためたとえば脳動脈硬化の強い方は脳の循環が悪くなって脳虚血や脳梗塞が起きてしまう危険性もあります。また手術中は血液が薄まることもあって、全身の臓器は浮腫状態になり肺の機能が悪くなります。
なかには腎臓の血流が不十分となり腎不全の状態をおこし透析が必要になることもあります。
最大の特殊性は体温を下げ、全身循環を停止させるということで、全身の臓器が十分に保護されていないと臓器障害が出たり、また全く心筋が回復しないという心配もあります。

手術の影響でおこる可能性のあることは、
1. 脳神経合併症意識障害、脳浮腫、脳出血、脳梗塞、脊髄麻痺など)
2. 肺合併症(呼吸不全、肺炎など)
3. 心臓合併症(心筋梗塞、心不全など)
4. 腎不全(透析など)
5. 出血再開胸止血術など)
6. 肝障害(黄疸など)
7. 感染縦隔炎、創部感染など)
8. 消化器合併症(胃潰瘍、腸閉塞など)
9. 不整脈 
10. その他(アレルギーショック、など)


上記の合併症は集中治療室から病棟に帰った後おこることもあり、そのため手術後2-3週は入院検査が必要です。

のおかげで3-4時間は心臓を停止させることができます。そして循環が停止している間に大動脈人工血管置換術を行います。それが終わってから、心臓を動かして心臓の力が十分回復したところで人工心肺装置を止めます。そして出血がおさまったら胸を閉じて手術を終わります。


解離した大動脈を人工の血管に置き換え解離口をなくし、偽腔に血液が流れ込まないようにすることが手術の目的です。


大動脈の壁は内側から内膜、中膜、外膜という3層構造で出来ています。この内膜と中膜の間に何らかの原因で亀裂(解離口)を生じ、血液がそこから流入して新たな間隙(偽腔)をつくり、これが縦方向に伸展したのが、大動脈解離です。解離を生じる原因はよくわかっていませんが症例の80%位に高血圧症の既往があります。偽腔の壁は通常より薄くなるため強い血液の流れや、圧力によってすぐに破裂したり、あるいは大きく膨らんだ後に、破裂する危険があります。そのままでは70%の患者さんで発症してから2週間以内に死亡します。よしんば、急性期を乗り越えても半数は数年以内に死亡すると言われています。また合併症として全身臓器にうまく血液が流れなくなる臓器虚血や、心タンポナ−デ(心臓のまわりに血液がたまって心臓を圧迫する)という致死的な合併症があり、特にそのような危険性の高いタイプ(上行大動脈に解離があるもの)は通常、診断がつき次第緊急手術の適応になります。