新着情報

当科では、耳鼻咽喉科全般にわたり広く診療を行っております。特に中耳疾患、アレルギー性鼻炎を含む鼻副鼻腔疾患、めまい、気管食道疾患などの治療実績があります。


一般外来
 初診の方は、当日外来担当をしている担当医が診察し、検査の施行あるいは予約を行い、一貫して担当した医師が診察を行います。場合により専門外来を予約し、説明、治療方針の決定を行います。再診、専門外来は予約制になっております。

専門外来
 当科では、多岐にわたる耳鼻咽喉科疾患の中で、疾患ごとに専門外来を設け診察・検査を行っております。午後に行っており、予約制ですので、一般外来受診後に、必要に応じて予約させて頂きます。



専門外来
 小児難聴外来  補聴器外来  鼻・副鼻腔外来
 アレルギー外来  声の外来  嚥下外来
 内視鏡外来  睡眠時無呼吸外来  めまい外来
小児難聴外来

 小児難聴外来(毎週火曜日の午後)は,深美講師が言語聴覚士と共に診療を行っています。診療内容は,聴力検査(小児では普通の聴力検査ができないため,ABR, ASSR, DPOAE, BOA, CORなどの特殊な聞こえの検査)による聞こえの程度の判定,画像検査(CT, MRI検査)による聞こえの神経の異常の判定,補聴器の必要性の判定,貸し出し,調整,および聞こえと言葉の訓練を行っている.

 補聴器が絶対必要な高度な難聴だけでなく,家族が気づかない程度だが言葉や学力が遅れる可能性がある中等度の難聴に対する相談も行っています。

 また,難聴以外では,話し方の障害(構音障害)にも対応しています。



補聴器外来

 補聴器外来(毎週火曜日の午後)は,平山医師が認定補聴器技能者と共に診療を行っています。補聴器の必要性の判定,貸し出し,定期的な調整を行っており,他施設で購入した補聴器の調整も可能となっています。


慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎・伝音難聴

 慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎・伝音難聴に対する聴力改善手術(鼓膜形成術,鼓室形成術,あぶみ骨手術)を積極的に行っており、県内では最も多く年間の手術件数は70〜100件となっています。多くは入院にて全身麻酔で行うことが多いのですが,比較的鼓膜の穴が小さい慢性中耳炎では,日帰り手術も可能となっています。また,皮膚切開を加えないで,代用皮膚を用いた鼓膜閉鎖術も行っております。



鼻・副鼻腔外来

 副鼻腔炎は、耳鼻咽喉科において最も診療する疾患であり、古くから病態と治療の多くの研究がなされています。最近では、副鼻腔炎手術に内視鏡が導入され、細部まで死角なく繊細な手術操作が行えるようになっております。また手術支援機器の開発があり、シェーバーシステム、ナビゲーションシステムなど手術操作を安全にかつ容易にしております。さらに内視鏡下手術の適応拡大として、鼻アレルギーへの適応(翼突管神経切断術)や眼窩内病変へのアプローチ、副鼻腔・下垂体腫瘍への応用と大学病院として高度な医療を率先して行っております。一方、副鼻腔炎の病態も化膿性の副鼻腔炎は軽症化し、変わってアレルギー因子を含んだ副鼻腔炎が指摘され、病態を複雑化しております。そのような状況の中で当院では鼻副鼻腔疾患専門外来を設置し、適切な検査・治療、適切な情報を提供できるようにしております。

1.慈大式内視鏡下鼻内副鼻腔手術(Endoscopic sinus surgery : ESS)
マクロライド療法を中心とした保存的治療に抵抗性の副鼻腔炎に対し、積極的に ESSを施行しております。ESSは以前の鼻根治術とは異なり、各副鼻腔を単洞化させ、換気と排泄を促し、薬物療法を加えて、副鼻腔粘膜の再生を促す目的です(春名眞一.切開しないで治す蓄膿症.慢性副鼻腔炎の内視鏡手術. 保健同人社 東京 2003)。現在まで、内視鏡手術の適応疾患は以下の
慢性副鼻腔炎、および再発例
副鼻腔真菌症
副鼻腔嚢胞
好酸球性副鼻腔炎(喘息合併を含む)
眼窩吹き抜け骨折
副鼻腔良性腫瘍(乳頭腫など)
鼻性髄液漏
眼窩内腫瘍
下垂体腫瘍
となっております。

2.好酸球性副鼻腔炎
 副鼻腔粘膜に著明な活性好酸球浸潤した副鼻腔炎(春名眞一,鴻 信義,柳 清,森山 寛.好酸球性副鼻腔炎.耳展44(3):195-201,2001.)と提唱しました。従来の副鼻腔炎にくらべ、病変が篩骨洞優位に出現するために早期に嗅覚障害が出現しやすく、しばしば喘息を合併いたします。現在、難治性副鼻腔炎に属し、ESSを施行しても従来の副鼻腔炎に比べ予後が悪いです。しかし、積極的に手術療法を行い、術後ステロイドの投与、自宅での生理食塩水にての鼻洗浄や抗アレルギー薬を使用し、術後1年では嗅覚障害をはじめとする鼻症状の改善を維持しております。但し、再燃の危険性があるので定期的な外来にての経過観察を指示しております。

3.慢性副鼻腔炎の再発例
 最近では、依然に鼻根治術ではなくESSを施行し、その後再燃を起こし手術治療の対象になっている症例が増加しています。好酸球性副鼻腔炎で再燃したものや以前の不十分な手術によるものであります。再手術例は鼻副鼻腔形態異常や出血しやすいなど、初回例に比べESS手術の難度が高くなります。そのため、危険を回避するためにナビゲーションシステムを導入し、円滑な手術操作ができるようになっております。現在、臨床的症例を積み重ねて、再手術症例の因子を検討しています。

4.好酸球性副鼻腔炎と下気道疾患との関連
 好酸球性副鼻腔炎は、喘息との合併が多く、とくにアスピリン喘息は効率に認められます。副鼻腔炎は喘息病態に悪影響があり、鼻手術をすることで下気道に好影響を与えるとされます。好酸球性副鼻腔炎の手術前後における呼吸機能、過敏性を検討しております。



アレルギー外来

 病院で行うアレルギー性鼻炎(花粉症を含む)の治療は大きく3つあります。すなわち、[1]薬による治療、[2]手術、[3]特異的免疫療法(減感作療法)です。
[1]は日本全国どこの病院でも受けることができ、耳鼻咽喉科では処方される薬に大きな違いはないと思われます。
[2]は外来または手術室で行う、鼻の粘膜の状態や鼻の中の形態を整える手術のことです。
[3]は唯一アレルギーを治癒に近い状態まで持っていける可能性のある治療で、体質改善といわれているものです。[2]と[3]は対応可能な施設が限られますが、当院ではすべての治療を活発に行っています。どの治療が最も優れているということではなく、それぞれ一長一短があります。アレルギー外来では受診される皆様の年齢やライフスタイル、過去に受けられた治療、症状の重症度を参考に、それぞれに合った治療を提案し、ご本人の希望に沿った治療を行います。
 また新しい免疫療法として舌下免疫療法をスギ花粉症の患者様に対して行っています。この療法はまだ臨床試験であり、すべての患者様に適応があるわけではありません。


声の外来

 「声の外来」では、嗄声(声がれ)の症状をもつ患者に対し、原因疾患の精査・診断を行います。その上で、手術または非手術治療(放射線、投薬等)が必要な場合は治療前の音声評価と治療後の音声指導・評価を、前述の治療を行わない場合は呼吸法指導や発声訓練等の音声治療・評価を行います。以上は音響検査・発声機能検査・喉頭ストロボスコピー検査を使用し、言語聴覚士と共に行っています。主な対象疾患は、声帯ポリープ、ポリープ様声帯、声帯結節、声帯嚢胞、喉頭乳頭腫その他の良性腫瘍、喉頭白板症、喉頭癌その他の悪性腫瘍、声帯溝症、機能性発声障害、声帯麻痺(反回神経麻痺、前筋麻痺等)であり、その他の原因不明の嗄声に対する原因究明・治療も行います。なお、「声の外来」は一般外来受診後の予約診療となります。



嚥下外来

 高齢者の方が急増している社会的背景と、脳梗塞など神経疾患の治療の進歩によりの重度の疾患から回復される方々が増加しています。また、頭頸部領域の腫瘍の拡大手術などの手術技術の進歩により昨今、嚥下障害を抱えている方々が増加しています。嚥下には、口腔、舌、咽頭、喉頭の運動が非常に重要です。耳鼻咽喉科では、それら飲み込みの行為に欠かせない器官を直接診察しています。
 私たち嚥下外来では、嚥下障害の患者に対して、どの部分の障害によって飲み込みが出来ないのか、また、どういったリハビリテーションや手術治療が適応になるのかを、主治医、言語聴覚士、放射線技師、看護師などと相談しながら診察しています。
 診断には一般的な口腔・咽頭などの観察に加えて、嚥下内視鏡検査(喉頭ファイバーにて咽頭、喉頭を観察)と、嚥下内視鏡検査(ビデオ記録装置を用いた嚥下X線透視検査)です。これらの検査を中心に診断を進め、治療方針の決定や治療効果の判定の参考にしています。障害の部位・程度に応じて言語聴覚士や看護師、さらには家族の方にも協力をいただいて嚥下訓練(嚥下リハビリテーション)を行っていきます。

また障害の状態によっては手術が非常に有効なこともあります。病状を検討し、摂食に対する希望をうかがいながら、手術的に飲み込みの改善を図る嚥下機能改善手術や、誤嚥による肺炎の反復や生命の危険を回避するための誤嚥防止手術を行っています。



内視鏡外来

 検査は毎週火曜日午後2時から行っております。平林教授、臨床助手の齊藤、同じく助手の蒲が検査を担当いたします。検査内容は喉頭内視鏡検査、上部消化管内視鏡検査、気管・気管支内視鏡検査で、悪性腫瘍が疑われた場合は随時生検を行い、病理検査による確定診断を行っております。また悪性腫瘍の診断が既についている症例の場合は病期分類、多重癌の有無の確認を行い、治療方針の決定、迅速な治療開始のため努力しております。また、腫瘍以外にも上部消化管内視鏡検査による逆流性食道炎の診断、経過観察、保存的治療(内服処方)、食道異物の診断、治療(摘出)、小児においては喉頭内視鏡による喉頭軟弱症の診断、経過観察。気管切開口閉鎖の時期の判断・決定。また気管・気管支内視鏡による気管軟化症の診断・経過観察、カニューレ抜去困難症の診断・経過観察など軟性鏡を使った診断治療を主に行っております。また、通常検査は当院内視鏡部の一室を借りて行っておりますがスコープ、モニターを内視鏡部から借用して病棟、手術室への出張、往診にも対応しております。検査所見は獨協医科大学病院内視鏡部のファイリングシステム内にその都度保管されいつでも院内のオーダーリング端末で閲覧、統計処理が可能です。平林教授以下3人と少人数のため火曜日の午後は多忙を極めますが、大学病院にふさわしい医療サービス提供のため他の医局員同様、頑張っております。



睡眠時無呼吸外来

 睡眠時無呼吸症候群の患者数は200万人で、日本人口の4%、多くの人がこの病気に罹患しています。さらに睡眠時無呼吸症候群はメタボリックシンドロームとの関連もあり放置すると生命の危険もあります。また、社会的にも昼間眠気のため、仕事効率の低下、交通事故などの危険の増加も指摘されていて、大きな損失となる可能性があります。
 このような現状をふまえ当院では、平成17年10月1日に睡眠医療部を発足し多くの診療科との連携をおこない睡眠障害治療に当たっています。
 耳鼻咽喉科の検査としましては、経鼻ファイバースコープをもちいた睡眠時無呼吸の原因となるような鼻やのどにおける狭窄部位の同定をおこないます。さらに、無呼吸の重症度、狭窄部位などを考慮しながら、口蓋扁桃摘出術、軟口蓋形成術、鼻中隔矯正術などの手術療法などを施行しています。


めまい外来

 当科では、毎週木曜日の午後にめまいの専門外来を行っています。「耳」は「聞こえ」だけではなく、「体の平衡を保つ」とういう大事な役割を持っています。メニエール病、頭位性めまい、突発性難聴に伴うめまい、内耳炎など、耳鼻科医ではなくては診断・治療しにくいめまいもあるのです。「めまい外来」では親身になって患者さんの苦しみを聞き、大学病院ならではの精密検査(眼振検査・重心動揺計検査・ENG検査・温度刺激検査・起立試験など)を行い、治療方針を丁寧にご説明いたします。

年間の初診患者数は300例を超えており、医師3〜4名のチームで診療にあたっております。




外来受診患者数


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