ごあいさつ

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座は,本年で開講47年目を迎えます.1972年の本学開学と同時に原田 尚先生が初代主任教授として開講され確固たる礎を築き,その後は現獨協学園理事長の寺野 彰主任教授,現獨協医科大学副学長の平石秀幸主任教授が当講座を大きく発展に導かれ,素晴らしい伝統と歴史を築かれてきました.私はこのたび,このような歴史と伝統のある講座主任を賜り,2018年4月1日に着任いたしました.今後は獨協医科大学および消化器病学・消化器内視鏡学のさらなる発展に貢献できますよう,講座員と共に一歩一歩,着実に進んで参りたいと思っております.

 1.教育を主軸に

大学医学部に課せられた使命は,「臨床」「教育」「研究」といった3要素の確実な遂行です.この中でも特に「教育」は大変重要であり,医学生,研修医,専攻医そしてすでに消化器各分野の専門医として活躍している医師も含めた全ての医学徒に対して,質の高い教育を提供しなくてはなりません.当講座では,各分野の指導医が教育を行うだけではなく,研修医であれば学生を教育,専攻医であれば研修医を教育するといった屋根瓦式教育を基本とし,所属する全ての医師には教育者としても日々の業務に取り組んでもらっています.各自が良い教育を行おうとすれば必然的に自己研鑚に努めるため,それは結果的に,患者さんに対する良い医療の提供,そして素晴らしい研究にも繋がります.今後は皆様から「教育の消化器内科」と称されるように,まずは「教育」を主軸とした講座運営を図ってまいります.「先輩に教えていただいたことは,さらに上乗せして後輩に返す」,これは私の信念です.

2.内科医の育成・消化器内科医の育成

当講座は,内科学の消化器部門を担当します.消化器領域は非常に幅広く,現代の高度に発展した医学において,一人の消化器内科医が全ての消化器領域(上部消化管,下部消化管,肝臓,胆道,膵臓)において高度な医療を提供することは難しいと言わざるを得ません.このため,各消化器領域の専門家育成は当講座にとっても重要な課題です.しかしながら,消化器病には消化器各領域を跨いだ疾患も多くあり,また,全身の臓器と関連する疾患も少なくありません.したがって,内科全域をしっかりと理解した消化器専門医を養成しなくてはなりません.当講座としては,「広い見地から全身を診察することができる内科医師,かつ各消化器領域において高度な専門性を発揮できる消化器内科医の育成」を基本方針として,その教育に注力してまいります.

3.臨床と研究の展望

地域医療への貢献は臨床の大きな柱です.まずは地域医療をしっかりと充実させた上で,栃木県,全国ひいては世界の医療・医学の発展に大きく貢献できるように,新たな臨床医学を追求していきたいと考えています.基本的な消化器診療を大事にしながらも,様々な消化器難治性疾患に積極的に取り組み,特許に繋がる創薬・機器開発,および各種疾患ガイドライン作成に貢献できる研究を進めてまいります.特に,私がこれまで力を注いできた消化器内視鏡については,獨協医科大学病院でなければできない検査・治療を積極的に導入・開発し、医師主導治験や先進医療として展開したいと考えています.また今後は,「個別化(テーラーメード)医療」をキーワードとした研究も進めていければと考えております.

  講座として大きな仕事を成し遂げるためには,全員が同じ方向を向きながら進んでいく必要があります.チームワーク抜群の当講座であれば可能なことと信じていますが,皆様には様々な角度から叱咤激励をいただき,私どもの歩みをご支援賜りたく存じます.どうぞよろしくお願いいたします.

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座

主任教授 入澤篤志

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