研究テーマ・実績

臨床的研究

食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的治療および IVR治療

静脈瘤治療における内視鏡的治療の適応、治療成績、合併症について明らかにしてきた。さらにB-RTOをはじめとするIVR治療を含めた総合的治療法の確立を追究している。門脈圧亢進症時にみられるシャント脳症に対するIVR治療(分流術など)も積極的に試みられている。

H. pylori の遺伝子解析

H. pylori の遺伝子診断法を確立、発展させるとともに、H. pylori の感染経路、体内での動態について明らかにしてきた。また、H. pylori の病原因子遺伝子の多様性と疾患の病態との関連について解析を行っている。

腎不全の胃分泌機構の病態生理とH. pylori 感染

腎不全患者においては上部消化管疾患の頻度が高い。腎不全および対照患者を対象として、腎不全における胃分泌機構の解明を特に酸分泌(24時間pHモニタリング)、ペプシノーゲンおよびガストリンなどの点から検討し、あわせてその病態形成に及ぼすH.pylori 感染の影響を研究している。

早期胃癌に対する各種内視鏡的切除術の臨床的検討

近年、早期胃癌に対する内視鏡治療は急速に発展している。その中心的な治療手技は十分な安全領域を確保して病変部を完全に除去する内視鏡的粘膜切除術である。粘膜切除術には従来のストリップバイオプシーを応用した手技(EMR)と結紮バンドを利用した手技(EMRL)、そしてある程度大きな病変に対しても一括切除が可能な手技(ESD)があり、それぞれ技術的な問題も含めて利点と欠点を有している。それらを明らかにし、標準的な選択基準の作成と新たな使用器具の開発、そして欠点を是正し標準的治療手技とするための工夫や新たな手技の開発を検討している。

小腸の出血性病変に対するカプセル内視鏡の有用性と小腸内視鏡による段階的診断・治療

これまで未知の領域であった小腸において非侵襲的な検査であるカプセル内視鏡を用いて疾患の特性を明らかにし、新しい疾患概念の構築と診断基準を検討している。また従来の小腸造影検査や小腸内視鏡検査との使い分けや治療へ至る標準的治療計画の指針を検討している。

潰瘍性大腸炎における血球成分除去療法(白血球除去療法)の臨床効果と その治療方法の工夫

いままで活動期潰瘍性大腸炎の緩解導入における血球成分除去療法(白血球除去療法)の効果とその治療方法の工夫による有用性について明らかにし、国内外で数多く報告してきた。さらに緩解維持療法としての可能性とクローン病における活動性の鎮静効果や血球成分除去療法(白血球除去療法)の適応基準や効果判定基準の明確化を検討している。

C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法の長期予後

当科で施行したC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療例の治療成績や治療後の発癌、肝硬変への進展について検討を行っている。最近では、ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル併用による難治例の治療も開始し良好な治療効果を認めている。さらに高度先進医療の認可をうけヒト遺伝子変異であるIL28B SNP測定も行っている。

肝細胞癌の早期診断と内科的治療

肝細胞癌における画像診断、特にカラードプラを含めた超音波、 DSA、造影エコーによる早期診断の成績について報告してきた。現在さらに肝動脈造影下CT、門脈造影下CTも加え免疫組織化学と関連づけた総合的な早期診断法の確立およびTAE、PEI、RFAなどの内科的治療法の症例に応じた最適な治療選択法につき検討している。

肝細胞癌の生物学的悪性度と臨床及び病理学的因子:免疫組織化学的検討

免疫組織化学的に肝細胞癌の増殖活性を評価し、患者背景因子および各種画像診断、特に動脈性 vascularityとの関連について報告してきた。現在は PIVKA-Ⅱに注目しその免疫組織染色法を確立し、肝細胞癌組織中 PIVKA-Ⅱの発現と生物学的悪性度との関連につき検討している。

総胆管結石治療における内視鏡的乳頭切開術と乳頭バルーン拡張術の比較検討

総胆管結石治療には、その砕石・採石を容易にするための方法として内視鏡的乳頭切開術(EST)と乳頭バルーン拡張術(EPBD)があるが、その特性と副作用について検討して適正な選択基準と安全で効率のよい手技の開発を試みている。

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