診療実績 of Hematology

一般臨床(診療科案内より)

当科では血液疾患全般についての診療を行っております。対象疾患としては、急性・慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や、再生不良性貧血などの各種貧血、血小板減少症、血友病などの出血性疾患などです。遺伝子診断など最先端の分子生物学の技術を導入して、総合的に血液疾患の診断にあたっています。また、疾患の多くは治療に特殊な薬剤や無菌環境が要求されます。当科では、準無菌室(4人床)6室、無菌室11床、完全無菌室2床を含む43床を擁する血液疾患専用病棟を備え、患者様の診療は日本血液学会専門医10名を含む血液内科専門医が担当しています。年間280名ほどの入院があり、その50%は悪性リンパ腫で、残りの20%が急性白血病、10%が多発性骨髄腫の症例です。残りの10%が再生不良性貧血などの症例です。

①悪性リンパ腫:抗体医薬であるリツキシマブを併用した化学療法を行っています。再発・難治の低悪性度リンパ腫に対しては新規薬剤であるベンダムスチンやフルダラビン、クラドルビンを用いた治療を採用しています。適応例には自家末梢血幹細胞移植を施行します。

②急性白血病:標準的化学療法に加え、高用量キロサイド療法を行っています。難治性の急性骨髄性白血病には抗体医薬ゲムツズマブも使用します。また、治癒を目指して同種造血幹細胞移植を行っていますが、病型によっては自家移植が採用されることがあります。

③骨髄異形成症候群:新規薬剤であるアザシチジンやレナリドマイドでの治療を行っています。

④多発性骨髄腫:初発例に対しても分子標的治療としてボルテゾミブを用いた治療を行っています。再発・難治例ではサリドマイド・レナリドマイドを用いた治療を取り入れています。自家末梢血幹細胞移植や同種造血幹細胞移植にも積極的に取り組んでいます。

⑤慢性骨髄性白血病:イマチニブの治療により90%以上の治療効果を得ています。最近では初発例から、第2世代のニロチニブ・ダサチニブを使用しています。

⑥特発性血小板減少性紫斑病:慢性特発性血小板減少性紫斑病に対しロミプレートやレボレードも使用しています。


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移植医療


2000年4月から2011年12月の10年間に83例の同種造血幹細胞移植及び47例の自家末梢血幹細胞移植を施行しています。同種造血幹細胞移植の3年全生存率は50%を超えています。

同種造血幹細胞移植 延べ83例

(1)ソース別
骨髄移植62例、末梢血幹細胞移植10例、臍帯血移植9例、併用2例
血縁28例、非血縁55例
HLA完全一致52例, 不一致移植29例

(2)前処置別
骨髄破壊的68例、非破壊的15例

(3)疾患別
慢性骨髄性白血病 7例、骨髄異形成症候群 15例、急性骨髄性白血病 28例、急性リンパ性白血病18例、多発性骨髄腫 2例、再生不良性貧血 4例、その他 9例

(4)移植成績
生存37例、死亡46例
生存曲線
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自家末梢血幹細胞移植 延べ47例


疾患別:多発性骨髄腫 24例、悪性リンパ腫 21例、急性前骨髄球性白血病 2例

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