長尺撮影(詳細)

当院では、2016年9月より、全脊椎撮影や全下肢撮影においても、FPDの使用を開始しました。これによる、従来のCR装置での撮影に比べての利点を説明します。

 

まずは、被ばく線量の低減です。

10代女性に多い特発性側彎症においては、経時的に数回の全脊椎撮影を行います。若年層においては、被ばく低減により一層の配慮が求められますが、FPDは高感度システムであり、被ばく線量の低減に貢献します。

また、脊椎撮影は従来前後方向(体の前から後方向)撮影を行いますが、これを後前方向撮影とすることで、乳腺の被ばくを約1/10に抑えています。

 

さらに、撮影範囲の拡大です。

高齢者に多い後彎症においては、従来装置で脊椎全体を含めることができない事例がありましたが、FPDとなり撮影範囲が拡大したことで、従来画像では計測できなかった症例にも対応できるようになり、診断能を高めることができます。

 

短時間で画像を確認できることも含め、患者様の負担軽減ができるようになりました。