• fontS
  • fontM
  • fontL

ごあいさつ toHome

Sample 2010年11月、これまでの臨床検査医学講座より感染制御・臨床検査医学講座と改称となり、臨床検査医学のみでなく感染制御も担当することになりました。また、臨床検査部は臨床検査センター、感染制御部も感染制御センターと改称になりました。

 臨床検査センターは変革期にあります。2010年4月の診療報酬改定により、院内検査実施体制が高く評価されるようになりました。しかし、単に検査結果を返すだけでは十分な機能を発揮しているとは言えません。臨床検査センターの付加価値機能として、精度管理、迅速性、効率化、また、チーム医療への参加、診療支援を目指して努力した結果、現在、実を結びつつあります。今後とも、現状に満足することなく、現状分析、業務改善に取り組んでいく所存であります。

 感染制御は医療安全の一部門として重要なことは言うまでもありません。昨今、インフルエンザ対策、多剤耐性菌による院内感染が話題となりました。いずれの場合も微生物検査室よりの迅速な情報提供が必要ですし、さらに遺伝子解析情報も含めた対策が不可欠です。しかし、遺伝子検査まで行える施設は限られています。当院では、過剰な検体を採取することなくインフルエンザPCRを行えるシステムを開発し、全例に遺伝子検査を実施しました。また、感染対策上重要な耐性遺伝子の検出を初めとして、培養不能もしくは同定不可能な細菌の16s RNA遺伝子検査による同定、各種真菌、ウイルスの遺伝子診断も可能です。これらの情報をもとに、感染症全般のコンサルテーションを含めて、院内感染対策に貢献するつもりでおります。

 研究面では遺伝子診断に力を入れております。特に、内分泌疾患、その中でも甲状腺疾患の遺伝子診断、病態解析に力を入れ、サイログロブリンでは世界で一番多くの症例を報告しています。また、感染症の遺伝子解析の面から、日本初のスーパー耐性菌NDM-1産生大腸菌を報告することができました。

 教育に関しては、卒前、卒後教育を通して社会に貢献できる人材を育てていきたいと考えています。当教室は日本臨床検査医学会、日本感染症学会の認定研修施設となっています。両学会とも専門医の数が少なく、まだまだ需要が満たされているとは言えません。専門医取得とそれ以後の高度な医療、研究への全面的なバックアップをしていく所存であります。