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第二外科の女性外科医として

女性という立場から『先生で良かった。ありがとう。』

P1010836.JPG私が外科医を目指すきっかけは、研修医時代の小児肝移植を経験してからです。小児の疾患はほとんどが先天性、生まれつきであり、本人は何も悪くありません。それでも重度の肝不全のため、移植をしなければ生きられない、そんな運命にある子供たちばかりでした。そんな子供たちが、移植を終え、元気に退院していく姿を見て、自らの手の術で病を治せる外科医に心から感銘を受けました。しかしながら、外科の道を選ぶにはやはり迷いもありました。ただ興味があるだけではやっていけない、厳しい世界であることも分かっていました。それでもどんなに忙しくても、日々の充実感を得られる仕事をしたい、そう強く思い、外科医の道を選ぶことにしました。第二外科では、消化器以外にも、乳腺甲状腺、末梢血管と幅広い分野を行っています。私が外科医を目指すきっかけとなった、肝移植も行っています。不安な気持ちもありましたが、もともと出身大学だったことと、お世話になっていた先輩の誘いもあり、入局を決意しました。実際に働いてみると、忙しい毎日の中に、充実感と達成感を得ています。そして女性外科医として働いてみると、意外にも需要が多いことに気付きました。女性の肛門疾患や乳腺疾患には女性外科医のリクエストが多く、患者様によく『女性の先生で良かった。』と言われます。その言葉がきっかけとなり、興味を持った分野が乳腺領域でした。わが国の乳癌罹患率は、ここ数年毎年上昇傾向ですが、同時に治療技術もどんどん進歩し、『治るがん』になってきました。また乳房の悩みは、同じ女性という立場から、患者様と同じ目線で考えることが出来る気がしています。そして何よりも、『先生で良かった。ありがとう。』と言って下さる、患者様からの温かい言葉のひとことひとことに、改めて私は外科医になって良かったと心から思えるのです。