ウイルス性肝炎における肝癌発症のメカニズムの検討に関する後ろ向き研究

第二外科 学内教授 青木 琢

臨床研究に関するお知らせ

獨協医科大学第二外科では、病気で困っている患者様の治療法を向上させるため、さまざまな臨床研究を行っています。今回下記の研究1件を行いたいと考えています。研究を行うにあたっては、対象となる方が特定できないよう、個人情報の保護には十分な注意を払います。もしも下記の研究内容に該当すると思われた方で、ご自身の検査データなどが用いられることにご質問などのある方は、下記の連絡先にご連絡ください。

1. 研究課題名 
「ウイルス性肝炎における肝癌発症のメカニズムの検討に関する後ろ向き研究」
研究者氏名:
主任研究者
窪田 敬一(獨協医科大学 第二外科 教授)
研究者
青木 琢(獨協医科大学 第二外科 学内教授)    
清水 崇行(獨協医科大学 第二外科 助教)
白木 孝之(獨協医科大学 第二外科 助教)
森 昭三(獨協医科大学 第二外科 助教)

2. 研究の概要

2.1 目的
C型肝炎ウイルスは新規抗ウイルス経口薬の登場により、完全駆除されつつあります。その一方、B型肝炎も、核酸アナログによる増殖抑制によりコントロール可能になりました。しかしながら、B型肝炎ウイルス(HBV)の完全排除は困難であり、肝がんの発症リスクがゼロにならないことが問題となっています。その背景には、細胞の核内にあるB型肝炎のcccDNAとHBVRNAを完全に駆除できず、肝炎再燃してしまう、あるいは肝炎の治療が効かないことが挙げられます。
今回の研究目的は、あなたの手術で摘出した検体と採血から、肝がん発症の詳細なメカニズムを検証することです。この研究によって、まだ解明されていないウイルス性肝癌発症のメカニズムが明らかになる可能性があります。また研究結果が、肝がんの新規治療薬あるいは予防薬の創造に寄与する可能性があります。

2.2 方法
手術で摘出した検体を用いて、発がんに関連するたんぱく質、cccDNAの存在を実験で確認します。最終的にはcccDNAがウイルス性肝癌発症に関与していることを検証します。
またカルテに記載された情報を基に、患者基本情報、診断情報、原発巣に対する治療情報、肝切除前治療情報、肝切除に関する情報、病理学的情報、肝切除後経過に関する情報、予後情報を抽出します。

2.3. 対象
2000年1月から2015年12月に、当院第二外科において、肝細胞癌に対して肝切除を受けた方全員が対象となります。

2.4. 被験者の実体験
本研究は、院内病理部に保存されている手術検体、過去に行われた画像を用いた診断、手術記録、入院カルテや外来カルテの記録をもとに行われる後ろ向き解析であり、対象となった方に新たな検査や治療が本研究のために行われることはありません。

3. 研究が行われる機関または実施場所
獨協医科大学病院で行われます。

4. 研究における倫理的配慮について
人権への配慮(プライバシーの保護)
本研究実施に係る原資料類および同意書などを取り扱う際は、被験者の秘密保護に十分配慮いたします。病院外に提出する報告書、学会発表、学術論文においては、被験者を特定できる情報を含めません。もしもこのホームページで公開した本研究内容をご覧になり、研究対象となることに同意されないと連絡された方は研究対象には含めません。被験者ご本人またはご家族の中で、本件にご質問のある方は下記にご連絡くださいますようお願いいたします。
研究対象となった方は今後もこの研究のために新たに治療や検査を受けることはなく、医療費がかかることはありません。また研究協力に対して謝礼が支払われることはありません。

5. 本研究に関する連絡先
〒321-0293
獨協医科大学病院
第二外科 青木 琢
電話番号:0282-86-1111 内線 7063
電子メール aoki-2su@dokkyomed.ac.jp

第二外科 清水 崇行
電話番号:0282-86-1111 内線 7382
電子メール stratstrat1213@yahoo.co.jp