越谷病院 臨床研修医募集

看護師募集

腎・予防医学センター

越谷病院女性医師支援センター

越谷病院 新病院棟建設事業

形成外科

概要

 獨協医科大学越谷病院の形成外科は、2013年1月に新規に開設しました。開設してまだ間もない科ですが、地域における形成外科のニーズは年々高まっており、今後の発展が期待されています。大学病院の診療科として、多くの患者様に対して一般診療を適切に行うと共に、教育機関として、良質な医療人を育成することを理念として、医師研修の責任の一端を担っています。

特徴

 獨協医科大学越谷病院は埼玉県東部地域にありますが、この地域には形成外科診療を専門的に行なっている医療施設は多くはありません。さらに形成外科専門医資格を持った複数の医師が常勤で診療を行っている施設はほとんどありません。そのため獨協医科大学越谷病院形成外科は、埼玉県東部地域で中心的役割を果たす施設としての責任を担い、形成外科一般診療を積極的に行っております。

 形成外科の扱う分野は多岐にわたりますが、基本的な対象疾患の1つに、外傷などの急性損傷や種々の原因により惹起される慢性の損傷があります。急性・慢性の損傷を扱う創傷処理および創傷処置に関する基礎的な知識と技術を研修によって取得することは、将来形成外科専門医を目指す者にとっても、また他の外科系を専門として目指す者にとっても大きな意義を持つと考えます。

 一方形成外科が取り扱う疾患は多岐に渡っており、専門性の強い領域も存在します。当院では、頭頸部再建や乳房再建など、マイクロサージャリーの手術(顕微鏡下の血管吻合による組織移植手術)も行なっています。マイクロサージャリーの技術は、容易に得られるとは言えないが、設備の整った当施設においては、適切な指導の下に努力を重ねることにより、確実に取得することができます。

 また、獨協医科大学形成外科(壬生)では、顔面神経麻痺に対する形成手術、先天性小耳症に対する耳介形成手術を専門とし、日本でトップクラスの症例経験を持つ教授のもとで、東京をはじめ各地より患者が来院するセンターとして、診療活動を行っています。獨協医科大学形成外科とは人的交流として、短期から長期までご希望に応じて、さまざまな症例を経験する機会を設けることができます。

研修目標

1) 一般目標

(ア)形成外科的疾患における病態と治療方針に関する理解を深める

(イ)形成外科的基本手技を習得する

 

2) 到達目標

・創傷治癒の基本、創部の処置についての知識を持ち理解する

・先天性変形および後天性変形について、変形の現症を理解し正確に記載する

・外傷(顔面外傷、手の外傷、他)についての所見をとり適切な初期治療法を習得する

・皮膚、皮下腫瘍、軟部組織腫瘍について、エコー、MRI、CTを読解する

・植皮術と皮弁形成術、遊離組織移植術について適応を理解する

・他科関連の再建手術において、切除範囲と適切な再建方法を理解する

・一次救急における挫創、切創などについて創傷処理を行う

・形成外科的縫合法の基本である真皮縫合法を習得する

・熱傷や褥瘡、難治性潰瘍などについてデブリードマンなどの処置を行う

・全層皮膚の採取、デルマトームを用いた分層皮膚の採取を行う

・組織移植術のdonor部の閉創について術者として担当する

・皮膚腫瘍、陥入爪などの小手術について術者として担当する

・微小血管吻合を用いた遊離組織移植の血行動態評価と術後管理を行う

経験が望まれる疾患・病態・手技

(1) 外傷

 一般外傷における創傷処理、創傷処置

 熱傷に対する分層植皮術

 褥瘡に対する局所皮弁形成術

 顔面骨骨折に対する観血的整復固定術

 手指の腱損傷の修復や切断指に対する再接着など

(2)皮膚・皮下腫瘍などその他の疾患

 母斑や皮膚腫瘍の切除縫合、皮弁形成術

 脂肪腫など皮下良性腫瘍の摘出術

 肥厚性瘢痕に対する形成手術

 ケロイドに対する保存的治療法

 陥入爪に対するフェノール法による治療

(3)先天性疾患

 口唇裂、口蓋裂

 小耳症およびその他の耳介変形

 先天性眼瞼下垂などその他の顔面の先天性変形

 合指症、多指症など手足の先天性変形

 臍ヘルニア、尿道下裂など体幹の先天性変形

(4)後天性疾患

 頭頸部悪性腫瘍切除後の遊離組織移植術による一次再建

 頭頸部悪性腫瘍切除後変形に対する二次再建

 陳旧性顔面神経麻痺に対する顔面表情の再建手術

 乳房切除後の変形に対する乳房再建

 体幹・四肢における他科と関連した再建手術

年次目標

 後期研修期間は2年間であるが、研修年次における目標を設定している。更に幅広い知識と高度な技術を系統的に学ぶためのプログラムが設定されており、希望により引き続き研修を継続することができる。

 

後期研修1年次

形成外科的診療についての基本的な知識・手技について学ぶ。

1)形成外科的診療法・記載法について学ぶ。

2)入院患者の周術期の管理を行なう。

3)創傷治癒の基本を理解し、創傷処置やドレッシング法について学ぶ。

4)形成外科的外傷の診察・検査法を学び、救急処置を行なう。

5)形成外科的諸手術の助手を務め、形成外科的縫合法など基本的な手技を行なう。

6)初診医として外来患者の診察にあたり、疾患や治療方針についての理解を深める。

7)分層植皮の採取や皮膚良性腫瘍などの手術において部分的な執刀者となる。

など形成外科的診療についての基本的な知識・手技について学ぶ。

 

1年次~2年次   

1)顔面以外の部位の植皮、小範囲の瘢痕拘縮形成術、簡単な皮弁作成、簡単な手の外科手術などの手術において部分的な執刀者となる。

2)小耳症手術の肋軟骨採取、各種再建手術の皮弁(腹直筋皮弁など)挙上を行なう。

3)マイクロサージャリーの手術手技の修練(練習用チューブ、ラット等を利用)を行なう。

 

2年次~3年次   

1)顔面以外の部位の植皮、小範囲の瘢痕拘縮形成術、簡単な皮弁作成、簡単な手の外科手術などの手術において執刀者となる。

2)口唇裂、口蓋裂、耳介先天異常、顔面や手の機能再建術・各種皮弁手術、切断指再接着や遊離複合組織移植などの手術において部分的な執刀者になる。

3)外来において指導の下に初診患者の診断から治療にいたる流れを学ぶ。

 

3年次~4年次   

1)指導の下で形成外科領域専門医取得に必要な諸種の手術の執刀者となる。

2)指導の下で外来患者の診察・治療を行ない、形成外科的疾患の理解をさらに深める。

3)マイクロサージャリーによる各種再建手術の際、顕微鏡下血管吻合を術者として行なう。

4)学会発表、論文発表についても積極的に行い、形成外科領域専門医資格取得のための期間を終了する。

専門性に関する資格について

 平成29年度以降、「専門医制度」が変わり、「専門医」の資格は、今までの形成外科学会により認定された「日本形成外科学会専門医」にかわり、日本専門医機構の定める「形成外科領域専門医」と段階的に移行する予定です。

 形成外科学会では、この「専門医制度の変更」に対して学会としてすでに動いており、日本専門医機構の定める「形成外科領域専門医」になることができる制度を整えてきています。

 「形成外科領域専門医」となるためには、一定期間の専門研修を受け、資格審査ならびに専門医試験に合格する必要があります。形成外科専門研修では、「2年間の初期臨床研修修了後、形成外科領域全てに関して、定められた研修カリキュラムにより、学会が推薦し機構の認定を得た専門研修基幹施設あるいは専門研修連携施設において4年以上の専門医研修を修め、資格試験に合格すると専門医として認定されます」と規定され、専門医試験では、規定された疾患に対しての経験症例呈示(術前・術中・術後写真や手術記録などを含む)、筆記試験、口頭試問が行なわれる予定です。

 当科では、日本専門医機構が認定する「形成外科領域専門医」の資格を確実に取得できるように、指導ならびにサポートをしています。

 さらに「形成外科領域専門医」の資格を取得した後、日本形成外科学会のサブスペシャリティとして、形成外科領域専門医を対象にした専門医制度があります。現在、創傷外科専門医 、頭蓋顎顔面外科専門医 、皮膚腫瘍外科指導専門医が定められていますが、これらの資格も取得できるような環境をアレンジします。

研修週間スケジュール

午前午後
第1・3・5:手術 第2・4:外来 手術、病棟処置、カンファランス
外来 病棟処置
外来 病棟処置
外来、外来手術 外来手術、病棟処置
外来 病棟処置
外来、病棟処置

 

研修施設 

獨協医科大学越谷病院

研修関連施設

獨協医科大学病院(壬生)

研修責任者

 指導責任者:鈴木 康俊  教授             日本形成外科学会専門医、

                                 日本創傷外科学会専門医、

                                               皮膚腫瘍外科指導専門医