埼玉医療センター 臨床研究支援室 実施中の治験と臨床研究

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埼玉医療センター 臨床研修医募集

看護師募集

附属 越谷クリニック

埼玉医療センター 女性医師支援センター

第二整形外科

 

診療部長:神野 哲也

診療内容

 整形外科領域における多様なニーズにより一層お応えするために、2018年6月に新設された診療科です。股関節および膝関節疾患でお困りの患者さんに対しまして、経験豊富な5名の専門医が対応いたします。

特色

1 股関節外科

 人工股関節全置換術は、疾患の状態に応じて、前方進入法、後方進入法などの各種進入法を用いて最適な関節再建を図ります。通常の初回置換術の場合は、筋非切離・低侵襲手術により術直後から動作制限不要とし、速やかに”forgotten joint”(何ら意識しない関節)となることを目指します。両側適応例における両側一期的人工股関節全置換術は約20年の経験があり、除痛のみならず可動域改善においても良好な成績を得ています。

 小児を含む若年者の形成不全性股関節症や大腿骨頭壊死症に対しては、各種骨切り術(寛骨臼回転骨切り術、Chiari骨盤骨切り術、大腿骨矯正骨切り術など)により極力関節温存を図ります。

 

2 膝関節外科

 人工膝関節置換術・高位脛骨骨切り術・鏡視下前十字靭帯再建術を中心に膝疾患の診療・手術を行います。高齢化に伴い患者数が増加している変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術とaround knee osteotomyのほか、スポーツ外傷を含む関節鏡手術にも対応します。

 現在、変形性膝関節症に対して数多くの手術療法の選択肢がありますが、患者ニーズは多様化しており、画一的な手術選択のみではニーズに応えられない可能性があります。画像所見のみでなく、ADL・症状・患者ニーズに合わせて、人工膝関節置換術(TKA/UKA)、around knee osteotomy(高位脛骨骨切り術、大腿骨遠位骨切り術、double level osteotomyなど)を選択する、semi-order madeの変形性膝関節症治療を提供することを目標としています。症例によっては、保存治療をお勧めする場合もあります。膝関節外疼痛に対して効果を発揮する痛点ストレッチなどの保存療法は、NHK「ためしてガッテン」でも何度か紹介されました。

 

両側末期股関節症に対する両側一期的人工股関節全置換術

術前

60代女性。3年前からの両股関節痛が徐々に増悪し、近くの整形外科でリハビリテーション治療を受けていましたが、疼痛が強く歩行障害も進んできたために、手術目的にて当院紹介受診。レントゲンでは両側末期の変形性股関節症を認めました。

 

術後

左右とも痛みが強く、両側とも手術が必要な状態でした。全身状態良好で、早期復職のご希望もあり、両側一期的人工股関節全置換術を施行、特に動作の制限はせずにリハビリテーションを進め術後11日目に退院。教職に復帰し、ジムに通うなど健康的な生活を送っていらっしゃいます。

 

高度寛骨臼形成不全に対する寛骨臼回転骨切り術・大腿骨減捻骨切り術

術前

10代女性、両股関節の痛みと脱臼感を主訴に近医を受診、両股関節に高度寛骨臼形成不全を伴う関節亜脱臼を認め、変形性股関節症への早期進展リスクが高いと考えられ、紹介受診。精査の結果、神経疾患による麻痺性脱臼の要素もあることがわかり、さらに大腿骨の変形(過前捻)も関節亜脱臼に関与していると考えられました。

 

術後

正常股関節の形態にできるだけ近づけるため、寛骨臼回転骨切り術を、まずは左、翌年に右に対して施行しました。寛骨臼による大腿骨頭の被覆が大幅に改善し、大腿骨頭の位置もほぼ正常化し、痛みや歩行障害が消失、将来の変形性股関節症への進展リスクも大幅に軽減されました。

 

両側変形性膝関節症に対する両側一期的人工膝関節全置換術

術前

70代女性、両側変形性膝関節症。10年来の膝痛のため、近くの整形外科で膝関節注射などをしてもらっていましたが、疼痛が強く歩行障害も進んできたために、手術目的にて当院紹介受診。初診時レントゲンでは内側関節裂隙の消失と骨欠損、著名な内反変形を認めました。

 

術後

全身状態を精査し、必要な検査を行った後に、両側一期的人工膝関節全置換術を施行。手術後レントゲンではインプラントが正確に設置され、O脚変形も矯正されています。術後感染症や肺塞栓などの合併症もなく、膝痛も消失して機能改善し、元気に歩いていらっしゃいます。

 

両側変形性膝関節症に対する両側一期的高位脛骨骨切り術(Hybrid CWHTO)

 

術前

50代女性、両側変形症膝関節症。数年前より膝関節痛を自覚、近くの整形外科で膝関節注射などをしてもらっていましたが、疼痛とO脚変形が進行し、手術目的にて当院紹介受診。初診時レントゲンでは内側関節裂隙の狭小化、著名な内反変形、thrust偏位を認めました。

 

術後

全身状態を精査し、必要な検査を行った後に、両側一期的Hybrid CWHTOを施行。手術後レントゲンではO脚変形が矯正され、荷重線が外側へ移動しています。術後感染症や肺塞栓などの合併症もなく、現在リハビリを継続されています。

 

    その他

    研 究
    ・股関節・膝関節における手術療法、保存療法およびリハビリテーションに関する種々の前向き・
    後ろ向き臨床研究を東京医科歯科大学整形外科・リハビリテーション科と共同で継続しています。
    ・大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)についての全国疫学研究を主導しています。
    ・変形性股関節症診療ガイドライン策定・改訂に分担責任者として携わっています。
    ・特発性大腿骨頭壊死症の指定難病研究班に参画し、診療ガイドライン策定に携わっています。
    ・低侵襲手術に適した人工股関節を欧米との共同研究で開発し、臨床応用しています。
    ・米国や国内他施設と共同で人工膝関節の動態解析を行い、インプラントデザインや手術手技を
    改善し、より良い治療成績を上げることを目指しています。
    ・産学共同で日本人向けの人工膝関節を開発し臨床応用しています。

    外来担当医および専門分野

    氏名職名専門分野

    神野 哲也

     

     

     

     

    渡邊 敏文

     

     

     

    齋藤 龍佑

    品田 良太

    長束 由里

    主任教授

     



     

    准教授

     

     

     

    講師

    助教

    助教

    股関節外科(人工関節、

    成人・小児の骨切り術)

     

     

     

    膝関節外科(変形性膝

    関節症に対する手術・

    保存治療)

     

    膝関節外科

    股関節外科

    股関節外科

    日本整形外科学会専門医、日本股関節学会学術理事、日本

    人工関節学会評議員、日本小児整形外科学会評議員、日本

    リウマチ学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門

    医・代議員、日本バイオマテリアル学会評議員、東京医科

    歯科大学・山梨大学非常勤講師

    日本整形外科学会専門医・スポーツ専門医・運動器リハビ

    リテーション専門医、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科

    学会評議員、日本人工関節学会評議員、日本臨床バイオメ

    カニクス学会評議員、東京医科歯科大学非常勤講師

    日本整形外科学会専門医、東京医科歯科大学非常勤講師

    日本整形外科学会専門医

    日本整形外科学会専門医

    病棟医長/品田 良太   外来医長/渡邊 敏文   医局長/齋藤 龍佑

     ご注意:午後の診察は、予約の患者様のみとなります。