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2年次選択科目 日光医療センター外科臨床研修プログラム

獨協医科大学1年次選択必修外科研修プログラムのなかで、「一般外科」における主な目的は外科疾患に対するプライマリ・ケアの習得であった。日光医療センターにおける2年次でのプログラムは1年次のプログラムで得た一般外科・消化器外科の知識と技能をより実際の診療で応用し確実なものとするための内容となっている。
当センター外科は、地域医療に根ざした「一般外科」疾患に対する外科診療を目指している。その対象は成人の腫瘍外科を主体とした診療の他、良性疾患や急性腹症などに対する緊急手術などもその範疇に含まれる。このため、大学病院での臓器別に特化して高度の医療を追及する外科とは少し異なっている。第一の専門分野は消化器癌を中心とした腫瘍外科であるが、専門分野だけでなく、市中病院での外科が主に扱うヘルニアや痔核などの基礎的な疾患までを対象とした一般外科医として幅広い知識と技能を獲得することが可能である。
したがって、本プログラムの内容も多岐にわたるが、充実した研修内容により、医師として羽ばたく研修医諸君の礎になるものと信じてやまない。
(診療、研修の特徴)
① 一般外科学の基礎知識・技術の習得
消化器外科、腫瘍外科疾患の診断や治療方法を学ぶだけでなく、その診断から治療までの一連の経過を全て観察することとなる。このため、全身状態の把握から術後合併症までを経験することができる。この経験は創傷治癒、外科栄養、侵襲学などの外科総論を学ぶ場としては最適である。ほか、化学療法、緩和医療などの実際を体験することも可能である。
② 診療体系の実際
当科の診療の特色は、「一般外科手術」である。外科医3名(2014年4月現在)による診療では、少人数の外科体制であることが医療チームとしての意思決定がスピーディに行なうことが可能で、十分な診察の結果に対して行なわれる外科医の決断を体得できる場であると考えている。
また、少人数であるため、手術と検査の両方を十分にこなしていくことは困難である。このため当科では、外科は主に手術治療から術後の管理を受け持ち、消化管の検査においては消化器内科とタイアップし検査・処置を行っている。
「腫瘍外科学」に対する体制は、術前の治療計画から内視鏡治療を含めた手術の実際、そして術後管理、外来を含めた術後化学療法、さらに緩和医療まで。一つの病状の流れを総括的に体得できる場であり修練期間中に一体化した直接指導を受けられるメリットは研修医の医師像形成に大いに役に立つものであろう。
③ 救急医療
当センターは栃木県西北の中核病院である。その地域の外科診療を担うために他科と連携し緊急手術等に望んでいる。緊急手術は、その術後管理やQOLを重視した手術を行い、救急疾患に対する外科手術の重要性を習得できる場である。
④ 研究その他
当科における研究は、施設の充実化とともに徐々になされていく予定である。現在、低侵襲手術など臨床的症例を検討している。抗癌剤感受性試験に基づいたオーダーメイド化学療法の研究や、術後管理に対してEBMにより得られた新しい術後管理など臨床にフィードバックできる研究も担っている。

1.研修施設

獨協医科大学日光医療センター

2.研修期間

原則として2年次の最低3か月間とする。

3.研修責任者

指導責任者: 中元 隆明 教授
主任指導医: 宮地 和人

4.研修内容

1) 外 来

指導医の補助医として外来診療に携わり、基本的な診察法・診断法・処置法を習得する。また、適時当直を行い、緊急時の対応を経験する。

2) 病棟・手術

指導医のもとに配属され、入院患者を受け持ち、担当医としての自覚と責任を持って診療を行う。各疾患の専門的知識、技能を修得する。また、適時当直を行い、緊急時の対応を経験する。

3) 研修に関する週間スケジュール

 


午 前午 後夕方以降
病棟研修、上部内視鏡検査 手術、下部内視鏡検査  
病棟研修、造影検査 外来小手術 術前検討会
病棟研修、造影検査 手術 症例検討会
外来研修、造影検査 手術
外来研修、造影検査  
病棟研修  

5.研修目標

基本的診断・検査法一 般 目 標 (GIO)
外科的診断法を身につけるために、基本的診察法と検査方法を理解し、その結果を的確に判断する
到 達 目 標 (SBO)
腹部診察を実施する
乳房診察を実施する
X線造影検査(上部、下部消化管、胆管、膵管など)を行い読影する
頸部・腹部超音波検査(カラードプラ-など含む)を実施する
消化管内視鏡検査(超音波内視鏡を含む)を実施する
CT、3D-CTを指示し読影する
MRI、MRアンギオ、MRIを指示し読影する
リンパ節生検を実施する
マンモグラフィーを指示し、読影する
乳腺超音波検査を実施する
乳腺穿刺吸引細胞診を行い、結果を解釈する
適時、上級医に相談し良好なコミュニケーションをとることができる
診察結果と検査結果より病態を診断する
手術・治療方針
一 般 目 標 (GIO)
患者中心の医療を行うために、手術および手術以外の治療法についての豊富な知識に基づき、最適な治療法を判断する
到 達 目 標 (SBO)
術前検査所見を総合して手術適応を判断し、治療法を選択する
診療ガイドラインやクリティカルパスを理解し、活用できる
低侵襲手術(内視鏡下手術を含む)、機能温存手術、集学的治療の適応を判断する
手術以外の治療法(化学療法、放射線療法)との比較を患者側に解りやすく説明し、充分なインフォームド・コンセントを得たうえで治療方針を決定する
周術期管理
一 般 目 標 (GIO)
安全で質の高い手術を実施するために、術前・術後の合併症を熟知し、適切な周術期管理を習得する
到 達 目 標 (SBO)
併存疾患(心疾患、糖尿病など)の有無を評価し、術前から管理を始める
術前術後の輸液管理を実施する
術前術後の栄養管理(食事療法、経腸栄養、中心静脈栄養)を実施する
術前術後の呼吸循環管理を行う
術後合併症を列挙できる
術後合併症の予防計画や治療計画を立て実施する
創傷治癒の知識を深め、術後創を管理する
抗生物質の適応、副作用、禁忌、投与方法を熟知し、処方する
基本的手技 
一 般 目 標 (GIO)
基礎的な外科治療を実践するために、病態に応じた適切な処置を判断し、指導医の介助あるいは監督下で基本的手技を習得する 
到 達 目 標 (SBO)

IVHカテーテルを挿入、留置する

CVポートを留置する

イレウス管を挿入、留置する

胸腔穿刺、胸腔ドレナージを実施する

腹腔穿刺、腹腔ドレナージを実施する

デンバーシャントを留置する

虫垂切除術を施行する

鼠径ヘルニア根治術を施行する

痔核根治術、痔瘻根治術を施行する

胆嚢摘出術を施行する

外来小手術を施行する

6.経験が望まれる疾患(手術、非手術を含む)

経験が望まれる疾患指導医の指導下で術者可能な疾患
外来小手術:体表外傷、表在性腫瘤、膿瘍、陥入爪、リンパ節生検
小手術:内痔核、外痔核、痔瘻、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア
開腹手術:虫垂切除術、胆嚢摘出術
指導医の監督下で経験する疾患

甲状腺疾患:甲状腺腫、甲状腺機能亢進症、甲状腺癌
乳腺疾患:乳癌、乳腺線維腺腫、女性化乳房
胃・十二指腸疾患:消化性潰瘍、胃癌
小腸・大腸疾患:大腸癌、直腸癌、クローン病、急性虫垂炎、イレウス
肝疾患:肝癌、転移性肝癌
胆道系疾患:胆石症、胆嚢炎、胆嚢ポリープ、胆嚢癌、総胆管結石症
横隔膜・腹膜・腹壁疾患:ヘルニア
急性腹症:消化管穿孔、イレウス、憩室炎、急性胆嚢炎、虚血性腸炎、腸間膜動脈血栓症