子宮頸がん検診
子宮頸がんは予防できます
目的
自己採取法による子宮頸がん検診(郵送検診)を行い、がんを予防しましょう。
子宮頸がんは次の理由から、他のがんとちがって検診で予防できる「がん」です。
- ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によってがんが起こること
- ウイスル感染を検査する方法があること
- ウイスル感染からがんになるまでに平均10年以上かかり、その間にいきなりがんになるわけではなく、前がん病変(異形成)が存在すること
- 検診によりその前がん病変をみつけることができ、この段階で治療することでほぼ100%治ること
このように、検診によってがんになる前に発見して治療できるので、がんの予防になるわけです。
HPV検査は新しい検査法で、“原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染しているかどうか”を調べる検査です。現在、わが国では細胞診だけのがん検診が主流ですが、欧米ではより確実な検診にするためにHPV検査との併用がひろまっています。
わが国では自治体等による細胞診を用いた子宮頸がん集団検診が広く行われていますが、その受診率は検診対象者の約15%と著しく低いものです。栃木県では19%と全国平均は上回っているものの決して十分ではありません。
受診しない主な理由は
- 都合が悪い
- 行くことが面倒
- 恥ずかしい
というものです。
そこで栃木県成人病検診子宮がん部会長の当院稲葉憲之病院長のもと、当院産婦人科では「NPO法人子宮頸がんを考える市民の会」と協力して、栃木県下での子宮頸がん検診の普及拡大に務めることとなりました。
その方法が、HPV検査を用いた自己採取法による郵送検診です。自分で採取して郵送するだけですから、いつでも、どこでも、自由に、恥ずかしがらずに検診を受けられます。また、栃木県産婦人科医会の各病医院と連携しているので、万が一、この検査でHPVが感染しているとわかった場合には、お近くの産婦人科を受診できます。
申し込み
子宮頸がんは予防できる「がん」です。
このHPV検査を用いた自己採取法による郵送検査は、「NPO法人子宮頸がんを考える市民の会」と協力して、栃木県下での子宮頸がん検診の普及拡大に務めることを目的として行われます。
- HPV郵送検査を申込む
http://www.hpvkensa.jp/09/
- 検査結果を確認する
http://www.hpvkensa.jp/09/01.html
上記2つのページは「NPO法人子宮頸がんを考える市民の会」のサイトで運用されています。
※あなたの個人データは、個人情報保護方針に基づき、定められた目的以外には使用しません。 個人情報保護に関してはこちら(http://www.hpvkensa.jp/9/07.html
)をご覧下さい。
子宮頸がんとは
子宮にできるがんを子宮がんと言いますが、子宮がんはがんができる場所によって子宮頸がんと子宮体がんに分けられます(図)。子宮頸がんと子宮体がんは全く異なるがんで、できる場所がちがうだけでなく原因やなりやすい年代も異なります。子宮体がんは子宮の奥の赤ちゃんが育つ場所(体部)にできるがんで、閉経後の女性(50歳代以上)に多く見られます。一方、子宮頸がんは子宮の出入り口(頸部)にできるがんで、体がんよりは若い人に多く見られます。最近では子宮体がんが増えてきましたが、それでも子宮がんの多くは子宮頸がんで、一時期減っていましたが、最近では20~30歳代の若い女性を中心にまた増加しています。妊婦さんに必ず子宮頸がん検診を行うのはこのためです。子宮頸がんはがんになる原因がわかっていて、検診によりがんになる前に発見して治療することができるので、定期的な検診を受けることで子宮頸がんにならずに済みます。また、がんになる前に発見されればもちろんのこと、なってしまってもごく初期であれば、治療で子宮をとらずに済みますので、若い女性ではその後の妊娠・出産も可能です。ぜひ定期的に子宮頸がん検診を受けていただきたいと思います。
子宮頸がん検診の検査法には細胞診とHPV検査があります。どちらの検査法も子宮頸部の細胞を採取して行います。細胞診は従来からある検査法で、“細胞に異常があるかどうか”をみる検査で、HPV検査は新しい検査法で、“原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染しているかどうか”を調べる検査です。現在、わが国では細胞診だけのがん検診が主流ですが、欧米ではより確実な検診にするためにHPV検査との併用がひろまっています。 わが国では自治体等による細胞診を用いた子宮頸がん集団検診が広く行われていますが、その受診率は検診対象者の約15%と著しく低いものです。栃木県では19%と全国平均は上回っているものの決して十分ではありません。欧米では子宮頸がんは検診により予防できるがんであるとの認識が高く、その受診率が80%をこえているのと対照的です。その結果、わが国では年間約7千人が子宮頸がんにかかり、そのうち約2千人が死亡しています。これは予防可能な疾患による死亡者数としては非常に高い数字です。
調査の結果、受診しない主な理由は ・都合が悪い ・行くことが面倒 ・恥ずかしいというものでした。そこで栃木県成人病検診子宮がん部会長の当院稲葉憲之病院長のもと、当院産婦人科では「NPO法人子宮頸がんを考える市民の会」と協力して、栃木県下での子宮頸がん検診の普及拡大に務めることとなりました。その方法が、HPV検査を用いた自己採取法による郵送検診です。自分で採取して郵送するだけですから、いつでも、どこでも、自由に、恥ずかしがらずに検診を受けられます。
前述のように子宮頸がん検診では子宮頸部の細胞を採取するわけですが、自己採取では必ずしもうまく細胞を採ることができません。しかし、HPVは子宮頸部だけでなく膣内からも検出されますので、必ずしも正確に細胞を採る必要がありません。HPV検査は自己採取法に適していると言えます。一方、細胞診の場合は異常な細胞を見つけるために正確な細胞採取が必要なので、自己採取法による細胞診はお奨めできません。
この自己採取法による郵送検診は、獨協医科大学病院のホームページから申し込みができるようになりました。時、場所を選ばない子宮頸がん検診法として、広く皆様にご利用いただければと存じます。
Q&A
Q.子宮頸がんはなぜ予防できるのでしょうか?
一般的にはがんはその発生原因がはっきりしていないため、完全な予防はできないと言われています。そこで定期検診により、がんをできるだけ早期に発見して治療することが重要となるわけです。子宮頸がんは次の理由から、他のがんとちがって検診で予防可能です。
- ヒトパピローマウイルスというウイルスの感染によってがんが起こること
- ウイスル感染を検査する方法があること
- ウイスル感染からがんになるまでに平均10年以上かかり、その間にいきなりがんになるわけではなく、前がん病変(異形成)が存在すること
- 検診によりその前がん病変をみつけることができ、この段階で治療することでほぼ100%治ること
このように、検診によってがんになる前に発見して治療できるので、がんの予防になるわけです。
Q.ヒトパピローマウイルスについてもっと教えてください。
ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)はヒト乳頭腫ウイルスとも呼ばれています。HPVには100種類以上の型があり、皮膚に感染するタイプと粘膜に感染するタイプとがあります。そのうち高リスク型HPVと呼ばれる10数種類のタイプが、子宮頸がんの原因になると言われています。HPV検査はこの高リスク型HPV感染を調べるものです。低リスク型HPVと呼ばれるタイプもありますが、これらはコンジローマという生殖器にできるいぼの原因で、子宮頸がんは起こしません。
Q.HPVは誰にでも感染しますか?
HPVは性交渉により感染します。感染は決して特別なことではなく、性交経験があれば誰にでも感染の可能性があります。性交経験者の50~80%は少なくとも一度はHPVに感染していると考えられています。HPV感染自体は病気ではありません。
Q.高リスク型HPVに感染すると必ず子宮頸がんになるのでしょうか?
高リスク型HPVに感染してもそれだけでは子宮頸がんになるリスクはほとんどありません。大部分の高リスク型HPV感染は一時的で、その人自身の免疫力によって自然消失するので子宮頸がんにはなりません。しかし、5-10%前後の感染ではHPVが消失せず、持続感染することがあります。持続感染の場合には平均10年以上の期間を経て、前がん病変(異形成)から子宮頸がんになる可能性(全感染者の1%程度)があります。
Q.HPVの持続感染とはどういう意味ですか?
通常HPV感染の70%は1年以内に、90%以上は2年以内にその人自身の免疫力によって自然消失します。しかし、5-10%前後はHPVを自然に排除できずに感染が長期化します。これを持続感染といいます。持続感染する原因はまだ明らかになっていません。
Q.検査でHPV感染ありと判定されました。どうすればよいでしょうか?また、どのような治療をするのでしょうか?
HPVはごくありふれたウイルスで感染自体は病気ではありません。感染してもほとんどは免疫力により自然消失します。 ただし持続感染した場合には、子宮頸がんの前がん病変である異形成を引き起こす可能性があります。そこで、HPV感染ありと判定された場合には産婦人科を受診してください。感染が判明した場合には、まず細胞診を行って現時点で細胞異常があるかどうかを確認します。細胞異常があればその程度に応じて治療します。細胞異常がない場合には、定期的にウイルス検査を行ってHPVが持続感染するかどうかを調べます。そして持続感染したHPVによって細胞異常が生じ、それが治療を必要とする程度にまで進展した場合に治療を行います。
Q.検査でHPV感染なしと判定されたら全く安全なのでしょうか?
HPV感染なしは現時点で細胞異常がないことを示します。しかし、非常に稀ですが細胞異常があるのにHPV感染なしと判定されることがあります。HPV感染なしでも、不正出血や帯下(おりもの)等の症状がある場合には、産婦人科受診をお勧め致します。
お問い合わせ
子宮頸がんに関するご質問等がございましたら下記にご連絡ください。
獨協医科大学病院 産科婦人科
e-mail:kame@dokkyomed.ac.jp
内線:2670(医局)
直通:0282-87-2166 (医局)
月曜(祝祭日を除く) 9:00~17:00














