慢性呼吸器疾患(CRD)とは

COPDのファクト

定義・概念

 「COPDとは有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患である。この気流制限には様々な程度の可逆性を認め、発症と経過が緩徐であり、労作性呼吸困難を生じる。」と定義されている。COPDは、図1に示したように、気腫優位型(いわゆる肺気腫)と気道病変優位型(いわゆる慢性気管支炎)に分けられるが、多くの症例では病変は混在している。


図1

 これまでは気流制限は非可逆的と考えられていたが、治療によりある程度改善し、その結果、症状・運動耐容能・QOLなどに改善が見られることが分かってきた。そのため、現在では予防可能・治療可能な疾患であると認識されている。また、COPDは併存症の多い疾患であり、個々の患者の病期には肺以外の症状も影響する。