雷鳴 第47回文化会創作研究発表会
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- 10 - 茶道部 部長 徳田信子 主将 林龍之介 茶道は、鎌倉時代に栄西によって禅とともに中国から持ち込まれ、その後様々な形で発展してきた日本の伝統芸能です。お茶を点てて客人に振る舞う儀式の中で、おもてなしの精神や侘び寂びなど美しい心得を感じることができ、単にお茶をいただくだけでなく亭主と客人との精神的な交流を重んじる精神性や思考、そのための茶室のしつらえや茶器、和菓子など様々な芸術が融合した総合芸術とも言えます。 流派には裏千家、表千家、武者小路千家が存在し、獨協医科大学茶道部では裏千家に則って部活動を行っています。活動日前に行うお菓子選びや当日行う掃除は、そこでお茶を飲む人たちの気持ちを考え快適に過ごしてもらいたいというおもてなしの心の表れであり、上記で述べたような、先人たちが築いてきた茶道における精神性を体験していると感じることができます。

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