雷鳴 第47回文化会創作研究発表会
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実行委員長 挨拶 - 3 - 実行委員長 医学部3年 橋口怜知 まず、今年度も雷鳴祭を開催できることを大変嬉しく思います。雷鳴祭は、獨協医科大学の歴史を彩る一つの伝統として1978年に始まり、昨年度は4年ぶりの開催となりました。未曾有のウイルスによって1度中止に追いやられたこの伝統を、昨年度の実行委員の方々を中心に復活させてくれました。私たちの代はそれを引き継ぎ、そしてさらに盛り上げ、次年度以降に繋いでいく役割があります。雷鳴祭を通してスポットライトが当たることで、文化部の活動がより活性化され、また活動の宣伝の一助になればと思います。 さて、星新一氏の「宇宙の声」という小説の一節に次のようなものがあります。 『文明の低い星では、おたがいどうしで戦っていて、協力してくれません。文明の高い星の住民には、芸術が好きで気が弱いのが多いようです。』 この文は、文明が高くなるにつれて、娯楽が芸術に収束していくことを教唆していると解釈できます。これに倣えば、地球という星はまだ文明としての成長の余地を携えているのです。人類の歴史を紡ぐ上で、芸術に勤しむということは、生命として敷居の高い営みなのかもしれませんが、紛争問題や伝染病など暗いニュースが蔓延るこのような時世だからこそ、人と人が対峙するのではなく、自分自身と向き合うような“芸術”を大切にできるような世界を願ってやみません。 今年度の獨協医大は、東医体の主管大学としての責務に加えて、ブロック講義の導入をはじめとしたカリキュラムの大幅な変更により、開催までの調整が難しい部分がありました。そのような中、雷鳴誌の製作から当日の発表まで、各々の部活がこの雷鳴祭の為に準備をしてきましたので、ぜひその成果を御覧に入れてください。昨年は有志企画参加だったお笑い研究会は、今年は部活動としての参加になります。参加する部活動は文化部の中でも一部ですが、その端緒に触れて頂き、学生生活の励みとして頂ければこれ以上ない幸せです。 最後になりますが、この雷鳴祭の開催につきまして数多くのご協力を頂きました。特に昨年度実行委員長の若海優さん、そして藤田朋恵先生はじめ諸先生方、各部活動の方々など、誰一人欠けては開催ができなかったと思います。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

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