保健センター年報_2019年度
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(1)体制 -28-(2)活動内容 (3)連携体制の構築 近頃では医療機関への受診が必要な相談も見受けられ、対応が困難なケースが増加している。このような状況から、医師をはじめとした医療従事者との連携を図ることも重要な課題となっている。 (4)広報活動(学生・教職員へのアプローチ) 令和元年度は、カウンセラー4名を配置し週6日開室(月・木・金曜日は2名体制)の運営体制とした。 開室時間は、平日は午前11時~午後7時、土曜日は午前9時~午後2時(ただし第3土曜日は閉室)であり、年間の開室日数は262日であった。 ① 学生相談業務(三学部(校)の学生および学生担当教諭からの相談) ② 教職員相談業務(医科大学・医科大学病院の教職員からの相談) ③ 新入学生対象精神健康度調査(三学部(校)の精神健康度調査と心理面接) ④ メンタルヘルス講座(新入職員対象) ⑤ コンサルテーション 今年度は、産業医・精神神経医学准教授の菅原典夫先生がセンター長となり、専門的な助言をいただきカウンセリングルームの運営をしている。この体制が整備されたことで、相談者に対して臨機応変な対応が可能となり、より専門的なアドバイスを行えるようになった。また、現在協力をいただいている獨協医科大学病院精神神経科との連携も図りながら、より良いカウンセリングを行っていきたいと考えている。 新入学生オリエンテーションにおいて、カウンセリングルームの具体的な利用方法や手順について紹介を行った。新入職員のオリエンテーションでは、ストレスへの対処方法やメンタルヘルスの理解に関する講話を実施し心の健康の重要性を示した。今年度はこれらの活動でカウンセリングルームの存在を知り、相談利用する方も多くみられた。 一方、相談事がなくとも気持ちの整理やリラックスできるような体験を通して、日々の生活をサポートすることもカウンセリングルームにおいて重要な課題である。その第一歩として今年度はリラクセーション法に関するワークショップを試験的に実施した。あまり接したことのない者同士がグループという場に集い、自己開示や他者からのフィードバックを通して、自己理解や他者理解を深めるものになった。学生の参加者からは、「大学で忙しく、今日のワークで気持ちが落ち着けてよかった。みんな一緒に取り組めたことがよかった。」や、教職員からは「定期的に開催してほしい。」といった意見が挙がった。 また、心理教育的な内容を含めたパンフレットを作成し、利用者以外にもメンタルヘルスの取り組みを行った。 今後も多くの学生や教職員にカウンセリングルームを認識してもらえるよう広報活動を積極的に行っていきたい。 9.カウンセリングルーム利用状況

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