保健センター年報_2019年度
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末を迎えることができました。安堵するとともに、関係各位の方々に対し、この場をお借りして感謝申し上げます。 保健センターにおける仕事の中心は、その名に冠するとおり、健康を保つことにありますが、近年は、その増進についても積極的役割を果たすことを期待されております。医学・医療系の大学である本学において、医療的介入により得られる治癒・寛解・改善といったアウトカムは、学生・職員の間でも馴染み深いものと思います。保健的介入においては、何かが良くなるというよりも、今ある良い状態を保つという静的な側面もあるものですが、少しでも何かが良くなればという気持ちで職員一同業務に携わっております。本誌のなかに計上されております健康相談やカウンセリングルームでの相談件数という数字の一つ一つに、そうした私たちの心意気を感じて頂ければと思います。 今後も保健センターは医学・医療系の大学に属する一員として、その学生・職員が健康または安全な状態で学業や勤務に邁進できるよう、下支えの役割を果たす所存です。当センターは学校保健学と産業保健学を学問的基盤としておりますが、業務の実際は、内科領域と深く関わる身体的健康管理、未病から疾患早期とも言うべき段階の精神保健対策、さらには感染症対策と、幅広い領域にわたっております。時代とともに求められる役割を果たすべく、必要に応じて各領域を専門とする先生方のご助力を頂きながら、運営に努めたいと思います。本誌をご高覧いただき、当センターへのご提言、ご教示等いただければありがたく存じます。これからも本センターへの温かいご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 保健センター長 菅原 典夫 -1-2019年度、獨協医科大学保健センターの年報をお届けします。本誌は保健師、看護師、事務職員、カウンセラーといった保健センターで働くスタッフと、採血・心電図・レントゲン検査の実施・評価に快くご協力下さいました関係者全員による一年間の成果と記録です。私も年度途中の11月より藤井センター長の後任として勤めさせて頂きましたが、保健センター内外の皆様方からお力添えを頂き、年度巻頭言

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