獨協医科大学 保健センター年報2020 年度(令和2 年度)
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保健センター長 菅原 典夫 物理的距離の確保、頻回の換気や対人接触時間の短縮などは、従来のイメージにおける円滑なヒトとヒトとの交流を行う上で、さまざまな意味で支障となっている印象すらあります。しかし、ひとたび医療機関において感染が確認されれば、院内感染の検索や外来機能の停止なども必要となるため、未だ感染収束の目途も立たない現在、私たちは病院機能を有する医科大学の一員として、これらの基本的な感染対策を今後も続けていく必要があると考えます。 本誌は保健センターで働くスタッフと、検査の実施・評価に快くご協力下さいました関係者全員による年間の成果ですが、COVID-19拡大のなか、保健センター内外の皆様方からお力添えを頂き、今年度も例年と同様の機能を果たすべく活動した記録でもあることを併せ申し述べたいと思います。保健センターの重要な活動である学生・教職員の健康診断や予防接種は、大人数を集める行事でもあり、感染のリスクが懸念されるところではありましたが、予防策を講じながら行うことで、感染拡大を招くことなく完遂できました。安堵するとともに、関係各位の方々に対し、この場をお借りして感謝申し上げます。 今後も保健センターは医学・医療系の大学に属する一員として、その学生・職員が健康または安全な状態で学業や勤務に邁進できるよう、下支えの役割を果たす所存です。今年度は当センターの業務として感染症対策が大きく前面に立つ1年ではありましたが、その時々に求められる役割を果たすべく、今後も必要に応じて各領域を専門とする先生方のご助力を頂きながら、運営に努めたいと思います。本誌をご高覧いただき、当センターへのご提言、ご教示等いただければありがたく存じます。これからも本センターへの温かいご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 2020年度、獨協医科大学保健センターの年報をお届けします。 この年度はやはり、COVID-19への対応に追われた1年として記憶されることになるでしょう。3密の回避に代表される新しい生活様式は、突然に私たちの日常に入り込んできました。マスクの着用や、-1-巻頭言

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