- 113 -(9)感染症患者の看護臨地実習Ⅰ 専門看護師の臨床活動に同行しながら専門看護師の役割(実践・相談・調整・教育・研究・倫理)について学ぶ実習である。 (10)感染症患者の看護臨地実習Ⅱ 感染症患者の内、特に重篤で長期の経過をたどるHIV感染患者、あるいは結核患者の入院加療中における看護の実践、退院指導、在宅療養に向けた各種関連領域へのコンサルテーション、経過のフォローアップと生活指導などについて臨地においてスーパーバイズを受けながら体験学習する科目である。 (11)感染症患者の看護臨地実習Ⅲ 開胸術後患者、血液疾患による骨髄移植患者、コントロール不良の糖尿病患者、未熟児、肺疾患・心臓疾患の高齢患者などの入院加療中の易感染患者の感染予防、および感染症患者の看護過程を臨地において体験学習する科目である。 (12)感染看護国際実践フィールドワーク(選択必修) 発展途上国の衛生管理や感染防御の実態を体験学習し、自然災害や紛争などにおいて、国際的な医療協力活動の要請に応じられる感染看護の技能と国際感覚を修得する科目である。実際的にはフィリピン大学公衆衛生学部および看護学部、JICAの活動地域などにおいて1週間(5日)の臨地実習を行う。 (13)地域感染制御保健学特論実習(選択必修) 地域感染制御保健学特論の講義を踏まえ、地域住民に対する感染の流行をコントロールする仕組みの実際や感染予防対策の実施場面を地域の保健師や地域看護の実践家とともに学ぶ科目である。 (14)課題研究 本科目は、自己の臨床経験や本教育課程を通して動機づけられた医療関連感染や免疫力を高めるための看護アプローチに関する課題に関して、さらに研究として探求し、論文としてまとめ、原則として学会等に発表するまでを教育課題とする科目である。 慢性看護学領域では、糖尿病をもつ慢性病者の看護、脳卒中を発症した慢性病者の回復期リハビリテーション看護に関する内容を中心として学修し、更に大学院生のサブスペシャリティーに応じて学修を深めるように科目を構成している。 慢性疾患専門看護師の修得すべき知識として、慢性病者のもつ複雑な背景や行動を理解し、医学的治療も含めた包括的かつ高度で専門的な看護を実践する能力を培うために、「慢性看護学特論Ⅰ(慢性病者の行動理解)」、「慢性看護学特論Ⅱ(慢性病者の査定)」、「慢性看護学特論Ⅱ演習(慢性病者の査定)」、「慢性看護学特論Ⅲ(慢性病者への支援技術)」、「慢性看護学特論Ⅲ演習(慢性病者への支援技術)」、「慢性看護学特論Ⅳ(慢性病者に関連する制度や体制)」、「慢性看護学特論Ⅴ(慢性病者に関連する治療・療養環境整備)」(14単位)を配置した。 また、講義・演習科目の理解を深め、専門看護師の6つの役割を果たす能力、複雑な問題をもつ患者の看護を実践する能力を培うため、慢性看護学実習Ⅰ~Ⅳを配置した。更に、課題研究を配置2)慢性看護学領域の科目構成
元のページ ../index.html#115