臨地実習科目(10単位)は、「在宅看護学実習Ⅰ(退院支援・調整と在宅チーム医療)」、「在宅 - 122 -看護学特論Ⅱ(在宅看護アセスメント)」、利用者と家族の人権尊重と自立支援から終末期看護までの援助方法に焦点を当てた「在宅看護学特論Ⅲ(在宅看護援助方法)」、医療的ケアや終末期ケアを要する在宅療養者のケアに教育相談や倫理的調整を含めた「在宅看護学特論Ⅳ(医療的ケア・終末期ケア)」、在宅看護サービスの質向上や支援ネットワークを考える「在宅看護学特論Ⅴ(訪問看護ステーション等の管理・運営)」の5科目から構成した。 演習科目(4単位)は、「在宅看護学演習Ⅰ(医療的ケアに関する看護)」、「在宅看護学演習Ⅱ(終末期ケアに関する看護)」の2科目で構成した。 看護学実習Ⅱ(専門看護師の機能と役割①)」、「在宅看護学実習Ⅲ(専門看護師の機能と役割②)」、「在宅看護学実習Ⅳ(訪問看護ステーション等の開設、管理・運営)」の4科目構成とした。 課題研究(2単位)は在宅看護の課題に関して研究的手法で課題の探求や解決が図れる能力の育成を目的に本学において独自に設定した科目である。 主たる科目の概要 (1)在宅看護学特論Ⅰ(保健医療福祉制度とケアマネジメント) わが国の在宅看護の歴史を学び、諸外国の在宅看護との比較の中でその特性を理解する。同時に制度の活用や関係機関・職種のネットワークの構築、退院支援・調整による在宅移行の可能性のケアマネジメントの過程について修得する。 (2)在宅看護学特論Ⅱ(在宅看護アセスメント) 療養者・家族の健康と生活に活用できる理論やモデルを応用して、在宅看護におけるフィジカルアセスメント、家族アセスメント、生活環境アセスメント、セルフケアアセスメントの実際について修得する。また、在宅療養者・家族に関わるケアマネジメントの理論と実践について探求する。 (3)在宅看護学特論Ⅲ(在宅看護援助方法) 在宅療養者の看護計画の立案と実践・評価を含めた在宅看護過程を展開する。複雑で多様な課題を持つ療養者やケア提供者について、在宅療養者の健康と生活に活用できる理論やモデルを応用して、家族、セルフケア、生活環境をアセスメントし、倫理的・臨床的判断を総合して、問題解決方法を提案する。 (4)在宅看護学特論Ⅳ(医療的ケア・終末期ケア) 医療処置の必要な対象には、医療機関の包括的支援を基盤として、検査、処置、対症療法、薬物調整などについて、アセスメントを実施し、看護を実施できる。在宅人工呼吸器療法などに関わる医療機器の操作と管理方法、在宅緩和ケアのためのペインコントロールと在宅で終末期を迎える対象の看護などについて学ぶ。 (5)在宅看護学特論Ⅴ(訪問看護ステーション等の管理・運営) 在宅ケア事業所の開設、効果的な管理・運営についての具体的方策および経営戦略について探求する。在宅ケアの質の評価のための方法の検討、改善策について検討する。
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