令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 124 -策などを導くために、現時点で、妥当、かつ有効な研究方法を検討し、研究計画書を立案する。 専門科目(10単位)は、精神看護専門看護師の修得すべき知識として、精神障害者と家族の支援を包括的に考えて実践するための保健医療福祉制度を探求する「精神看護学特論Ⅰ(歴史・法制度)」、高度で専門的な精神機能および人格水準の診断能力を培うための「精神看護学特論Ⅱ(精神看護アセスメント)」、対象に応じた適切な治療を選択するプロセスと治療に関する知識と技法に焦点を当てた「精神看護学特論Ⅲ(診断と治療)」、心身相関の視点から看護理論に関する理解を深め、対象者を包括的に査定する「精神看護学特論Ⅳ(精神看護理論)」、ケースマネジメント、ストレスマネジメント、症状マネジメント、アディクションアプローチ、チーム医療の展開、精神看護領域における倫理調整などの総合的な援助方法を考える「精神看護学特論Ⅴ(援助方法)」の5科目から構成した。 サブスぺシャルティ科目(2単位)は、「精神看護学特論Ⅵ(リエゾン精神看護)」、「精神看護学特論Ⅶ(児童・思春期精神看護)」、「精神看護学特論Ⅷ(慢性期精神看護)」の3科目で構成した。 演習科目(2単位)は、「精神看護学演習(治療技法)」の1科目で構成した。 臨地実習科目(10単位)は、「精神看護学実習Ⅰ(診断と治療)」、「精神看護学実習Ⅱ(役割機能とコーディネーション)」、「精神看護学実習Ⅲ(直接ケア)」、「精神看護学実習Ⅳ(リエゾン精神看護)」、「精神看護学実習Ⅴ(児童・思春期精神看護)」、「精神看護学実習Ⅵ(慢性期精神看護)」の6科目構成とした。 課題研究(2単位)は精神看護の課題に関して研究的手法で課題の探求や解決が図れる能力の育成を目的に本学において独自に設定した科目である。 主たる科目の概要 (1)精神看護学特論Ⅰ(歴史・法制度) 国内外の精神保健福祉における精神障害者への処遇、わが国の精神保健福祉の法制度および施策の歴史的変遷について学修し、人権擁護や倫理的課題、地域精神保健福祉についての理解を深める。また、現行の法制度の理念や精神医療福祉施策、および精神福祉施設での活動内容について学修する。 (2)精神看護学特論Ⅱ(精神看護アセスメント) 精神機能および人格水準の評価に必要な精神力動理論、人間発達論、ストレス対処モデルなどの基盤となる理論や精神・身体状態のアセスメントツールについての理解を深める。また、対象者の精神・心理状態や社会的状況を的確にとらえ、看護支援に結びつけるための基礎的知識についての理解を深める。さらに、人間の精神や問題行動、さらに家族の病理について諸理論を用いて総合的に査定・評価ができる能力を養う。 (3)精神看護学特論Ⅲ(診断と治療) 精神科領域で行われる診断基準や臨床検査等に基づいた診断および治療のプロセスについての理解を深め、臨床的推論能力を養う。また、薬物療法に関する理論や作用機序、心理社会的療法に関する基本的技法について理解を深め、対象に応じた適切な治療を選択するプロセス6)精神看護学領域の科目構成

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