令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 126 - (9)精神看護学演習(治療技法) 精神科領域で行われる支持的面接、認知行動療法、心理教育、リラクセーション法、マインドフルネス、弁証法的行動療法などの治療技法の理論と精神看護専門看護師が実践する介入技法について学修する。また、精神看護専門看護師が実践する治療技法に関する研究論文をクリティークし、ディスカッションを通して実践上の課題や今後の方向性を検討する。さらに、事例を科学的な観点から分析し、ディスカッションを通して適切な治療技法を選択・実践・評価できる能力を養う。 (10)精神看護学実習Ⅰ(診断と治療) 精神科医師の指導の下に、精神疾患の診断・治療過程を理解し、精神状態を査定する能力、ケアとキュアを融合させた高度な知識と技術を用いて、精神的問題をもつ対象者や家族が症状を管理しながら生活できるように支援する知識と技能、態度を養う。また、専門職のスーパービジョンを受けながら、患者の症状や生活に適した薬物療法や各種治療技法の適用の理解を深め、卓越した判断能力や直接ケア能力を養う。 (11)精神看護学実習Ⅱ(役割機能とコーディネーション) 本実習は基礎分野、ならびに精神看護学特論I~Ⅴ及び特論Ⅵを基に、CNSの役割と機能を学修し、専門看護師としての素養と実践能力の基礎を養う。コーディネーションについては、ケースマネジメントをはじめ、治療や援助が円滑に進むための調整のアセスメントや方法の実際を学修する。 (12)精神看護学実習Ⅲ(直接ケア) 精神科医療施設において、直接的看護介入を実施し、スーパービジョンを受けることで、ケース理解を深め、提供した看護介入を評価することで、より専門的な高度看護実践能力を習得する。 (13)精神看護学実習Ⅳ(リエゾン精神看護) 本実習は専門看護師の医療施設におけるコンサルテーション、コーディネーション実習、直接ケア実習から構成される。コンサルテーションでは、専門看護師によるコンサルテーションの見学を通して、どのような手順でコンサルテーションを進めるかについて学修する。コーディネーションについては、ケースマネジメントをはじめ、治療や援助が円滑に進むための調整のアセスメントや方法の実際を学修する。本実習を通して専門看護師としての素養を養う。直接ケア実習では、受け持ち患者に対するケアを行ない専門看護師としてのスーパービジョンを受ける。 (14)精神看護学実習Ⅴ(児童・思春期精神看護) 本実習は児童・思春期精神看護分野に関連した実習である。児童・思春期精神看護分野に卓越した高度実践を行えるように、実践・教育・相談・調整・研究・倫理調整の専門看護師の実践を行いながら、看護に新しい手立てを必要とする事例(困難事例)に対して、これまでの講義、実習を通して学んだ知見や治療法を活用して、ケースマネジメントができるように展開する。 精神科医療施設において、直接的看護介入を実施し、スーパービジョンを受けることで、ケース理解を深め、提供した看護介入を評価することで、より専門的な高度看護実践能力を習得する。

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