令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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回 1 感染症の歴史と現状 - 158 -生体防御・感染看護学特論 Ⅰ 科目名・英名 教員名 藤澤 隆一 単位数 通した問題である。感染症患者に対する医療や院内感染対策などにおいて看護職の果たす役割は大きく、学科目概要 術的基盤の理解は重要である。 これらの基本的性状、病原性機構、それによって生ずる病態、宿主の防御機構及び感染対策について学修する。また、感染症に対する免疫・抗菌薬療法の基礎を学び、感染症の診断、治療法の基礎について学修する。 感染症の原因となる病原微生物とこれらに対する宿主の防御機構を総合的に理解し、最新の知見と技術に基授業目的 づいた高度な看護を実践する能力を育成する。また、院内感染やパンデミックとその対策について理解を深め、関連する多職者と連携・協力を調整し、その中で専門的役割を発揮する感染制御の基礎について学ぶ。 1. ヒトの疾病の原因となる細菌、真菌、ウイルス及び原虫・寄生虫の構造や基本的性状を説明する。 2. 病原微生物の感染経路、感染のメカニズム及び感染様式を説明する。 3. 病原微生物が疾病を引き起こす機序を説明する。 4. 微生物の感染に対する人体の生体反応や防御機構、免疫応答について説明する。 5. 代表的な病原微生物について、それらが引き起こす疾病を挙げる。 6. 代表的な感染症について、それらの原因となる微生物を挙げる。 7. 感染症の診断、治療及び予防について概説する。 8. 院内感染や日和見感染症について説明する。 9. 医療現場での感染対策の基本について概説する。 目標 2 感染性病原体の生物学的特性Ⅰ 3 感染性病原体の生物学的特性Ⅱ 4 感染と感染症 5 生体防御反応の基礎:免疫学序論 6 感染と生体防御機能Ⅰ 7 感染と生体防御機能Ⅱ 授業計画 8 感染と生体防御機能Ⅲ 9 感染症の診断と治療 10 感染症に対する化学療法、薬剤耐性菌 11 医療関連感染の拡大防止策 12 主な病原微生物と感染症Ⅰ 13 主な病原微生物と感染症Ⅱ 14 主な病原微生物と感染症Ⅲ 15 感染症の世界的動向と対応 授業外における 講義の進行に合わせて、参考書や授業で配布する参考資料などを読んで復習すること。 学習・時間 評価方法 試験:80%、授業参加度およびLMS の「講義確認ドリル」の自主学習実施状況:20% により評価する。 Nursing care of body defense and Infection control Ⅰ 2単位 必修・選択 21世紀は“感染症時代の再来”といわれるように、感染症は診療科や専門分野を問わず、医療従事者に共本科目は、ヒトの疾病の原因となる細菌、ウイルス、真菌、寄生虫といった種々の微生物を対象として、単元主題 選択 開講年次 微生物学序論・感染症の現状と対策 病原細菌学・真菌学概論 病原ウイルス学・プリオン学概論 感染の成立、感染因子と感染伝搬経路 自然免疫、獲得免疫概論 抗原・抗体、免疫細胞、MHCⅠ・Ⅱ反応 液性免疫・細胞性免疫・免疫記憶、粘膜免疫 ワクチン、トレランスと自己免疫、アレルギー 感染症診断と治療法の基礎 感染症治療薬の特性と選択、薬剤耐性 滅菌・消毒、感染制御の考え方 GPC・GNC・GPR感染症 GNR感染症、DNAウイルス感染症 RNAウイルス・レトロウイルス感染症 三大感染症、新興・再興感染症を巡る問題 科目区分 1年次/前期 授業形態 授業内容 専門科目 講義 担当者 藤澤 隆一

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