令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 183 -慢性看護学特論Ⅱ演習(慢性病者の査定) 科目名・英名 Seminar on Chronic Illness and Conditions Nursing Ⅱ 鈴木 珠水 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ 教員名 単位数 2単位 慢性病者と慢性病に起因する障がい者(以下、慢性病者に含む) の包括的査定方法について演習を通して学修する。 具体的には、「慢性看護学特論Ⅱ」で学修した糖尿病、脳卒中を発症した慢性病者に特化した査定に必要な知識に加え、本科目では技術を学修し、知識と技術の統合を図る。また、履修生のサブスペシャリティー領域の慢性疾患患者の病体験をもとにした病期に応じた医学的診断技術、SF36、自尊感情、ローカスオブコントロール、不安尺度、うつ状態自己評価尺度などの心理社会生活面の査定ツールについて、事例を通して活用方法を学修した上で、履修生のサブスペシャリティー領域の慢性疾患患者の査定に最適な多角的、科学的、包括的な査定フォーマットを作成する。 科目概要 「最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた高度な看護実践能力」を培うために、慢性病者の包括的な査定方法について慢性看護学特論Ⅱで学修したことを基盤に事例を通して学修し、査定に必要な具体的な方法を探究する。 授業目的 「慢性看護学特論Ⅱ」で学修した査定に必要な知識に加え、医学的診断技術と心理社会生活側面の査定技術を本科目で学び、次にあげる目標について学修する。(糖尿病または脳卒中をもつ慢性病者を通して) 1.慢性病者の身体的側面の査定技術を学修し、査定に必要な知識と技術を統合する。 2.慢性病者の心理社会生活的側面の査定技術を学修し、査定に必要な知識と技術を統合する。 3.病体験に加え、1 と2 で学修した知識やツールを応用し、履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病者到達目標 について事例を通して、多角的、科学的、包括的アセスメントを行う。 4.履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病者の多角的、科学的、包括的アセスメントを行うための「査定フォーマット」を作成し、実習で活用する。 回 ガイダンス 1 2 ヘルスアセスメント (健康成人の健康状態全体) 慢性病者全般についての査定 3 次の4~11 回は、履修生のサブスペシャリティーによって、糖尿病をもつ慢性病者か、脳卒中をもつ慢性病者のいずれかを履修する。 糖尿病をもつ慢性病者の査定 1:診断初期における査定 授業 計画 <急性期・発作直後> 急性期、発作直後の状態の査定 4 糖尿病をもつ慢性病者の査定 2:食事療法・運動療法 5 必修・選択 選択 単元主題 開講年次 ・本科目の位置づけ(特に実習との関連)と構成、授業の進め方、評価方法についてオリエンテーションを行う。 ・視聴覚教材を参考に、大学院生間でヘルスアセスメントを実施する。 ・症例を通して、主要な慢性疾患について、主観的(主訴)、客観的(症状)所見、検査(一般的検査、精密検査)など、医学的診断に必要な情報の収集技術(診察技術)について学修する。 ・糖尿病患者の症例を通して、診断基準、症状や血液検査などから糖尿病の状態、程度を判断する技術を学修する。 ・発作直後の急性期の症例を通して、患者の検査結果(神経所見、脳、脊髄レントゲン、脳、脊髄CT、MRI、血液検査)から状態を判断し、治療を予測する技術を学修する。 ・同時に、急性増悪期にみられる脳圧亢進症状、脳ヘルニア、意識障害、麻痺などの症状の査定、原因・誘因の把握、検査所見とあわせて必要とする治療や予後の査定及び判断技術を学修する。 ・糖尿病患者の症例を通して、所見から食事療法、運動療法を中心とした治療内容の是非について検討し、医師と治療の見直しを相談する必要があるか査定する技術を学修する。 1年次/後期 授業内容 科目区分 専門科目 授業形態 演習 担当者 鈴木 珠水 鈴木 珠水 鈴木 珠水 鈴木 珠水 鈴木 珠水 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ

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