- 195 -がん看護学特論Ⅱ(がん看護理論) 科目名・英名 Theories in Cancer Nursing 教員名 小西 敏子 単位数 2単位 がん看護・緩和ケアに関連するパラダイムや主要理論、がん患者および苦痛を体験している人々の家族を全人的に理解する上で基盤となる概念・主要理論について探求する。また、それらの実践および研究への適用について検討する。 科目概要 がん専門看護師としての科学的根拠に基づく高度な看護実践能力を養うための、様々な看護理論について授業目的 理解し、看護ケアに適用するための技法を修得することを目的とする。 1.がん看護、特に緩和ケアの歴史を概観し、最近の動向を知る。 2.ストレスコーピング理論、危機理論を学修し、看護実践への活用について理解を深める。 3.保健行動理論、QOL、セルフケア理論を学修し、看護実践への活用について理解を深める。 4.ケアリング理論、不確かさ理論、悲嘆と喪失理論を学修し、看護実践への活用について理解を深める。 担当者 到達目標 回 がん看護・緩和ケアの基本理念 1 がん看護・緩和ケアの歴史的・社会的背景と近年の動向 2 ストレスコーピングの理解と活用 看護実践への理論の活用 危機理論の理解と活用 看護実践へのモデルや理論の活用 保健行動理論の理解と活用 看護実践へのモデルや理論の活用 QOL(Quality of Life)概念の理解と活用 看護実践へのモデルや尺度の活用 3-4 5-6 7 授業 計画 8 セルフケア理論の理解と活用 看護実践への理論の活用 ケアリングの理解と活用 看護実践への理論の活用 9-10 11-12 不確かさ理論の理解と活用 看護実践への理論の応用と活用 13 悲嘆と喪失の理解と活用 看護実践への理論の活用 各授業において、指定図書を読みプレゼンの準備をする。 理論ごとに臨床経験を振り返り事例を準備する。 14-15 授業外における 学習・時間 評価方法 プレゼンテーション25%、レジュメ25%、参加態度10%、最終レポート40%で評価する。 1.眞島朋子(2008):実践的緩和ケア 看護は何をすべきか,エルゼビア・ジャパン. 2.佐藤栄子(2009):中範囲理論の入門,日総研. 3.黒田裕子(2015):看護診断のためのよくわかる中範囲理論第2版,学研. 4.メイヤロフ(1993):ケアの本質,ゆみる出版. テキスト・参考書 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 がん看護・緩和ケアにおける看護師の役割、看護理論をどのように活用するか、すぐれた看護師とは ホスピスの発祥と緩和ケアの歴史 日本におけるホスピスの歴史 がん看護・緩和ケアにおける看護師の役割 ストレスに関する概念 ストレス・対処理論(ラザルス、フォルクマン) 臨床経験に基づいた事例の展開 危機理論とは 危機理論モデルとは キャプランの危機理論 アギュララとメズイックの危機介入理論 臨床経験に基づいた事例の展開 保健行動理論とは バンデューラの自己効力理論 保健信念モデルの活用 QOL とは 健康関連QOL と評価方法 がん看護におけるQOL 尺度を用いた論文を文献レビューしプレゼンをする。 セルフケア理論やその関連概念 オレムのセルフケア理論の応用 家族看護の立場から見た家族のセルフケア機能 臨床経験に基づいた事例の展開 メイヤロフのケアの基本となるもの ローチのケアの要素 ワトソンのケアリング理論 自分の看護師としての経験からケアリングの体験についてまとめ、プレゼンする。 ミッセルの病気の不確かさ理論 がん患者の再発・転移の不安について、この理論をもとに考察する。 ウォールデン、ニューマイヤーの悲嘆の理論 パークス、リンデマンの遺族のグリーフワーク 臨床経験に基づいた事例の展開 1年次/前期 授業内容 科目区分 専門科目 授業形態 講義 小西 敏子 60分/コマ
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