令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 207 -(オフィスアワー・Email) がん看護学実習Ⅱ(高度看護実践・役割) 科目名・英名 Advanced Practicum of Cancer NursingⅡ 教員名 小西 敏子、 岸田 さな江 (実習指導者) 単位数 4単位 がん看護専門看護師の指導のもとで、実際に行われている臨床での活動(実践、相談、調整、倫理調科目概要 整、教育、研究) を学ぶ。また、包括的なアセスメントに基づき、複雑で対応が困難ながん患者とその家族に対して、苦痛の緩和、日常生活の回復・適応を促進するために、理論を活用しながら高度看護実践を行う。 複雑で対応の困難ながん患者と家族の様々な問題を解決する根拠に基づいた高度な看護実践能力を養授業目的 い、がん看護専門看護師としての役割を理解し、実践する能力を養うことを目的とする。 高度看護実践 1.病棟・外来に入院・通院しているがん患者に生じている問題について、専門的な知識をもとに情報を整理し、問題を焦点化する。 2.がん特有の苦痛症状を持つ対応困難な患者を受け持ち、包括的なアプローチを行う。 3.事例検討および高度看護実践の評価から、がん看護専門看護師としての自己の課題、がん看護における到達目標 課題を見いだす。 CNS の役割 1.治療やケアの困難ながん患者および家族に対するケアの実践・介入プロセスを共有し、がん看護専門看護師の役割機能の実際について説明する。 2.6つの役割機能(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)について、役割開発と課題について検討する。 実習方法 1)実習時期:2 年前期 (5~6 月) 2)実習期間:4 週間以上。履修生の目標到達度により実習期間を延長する。 3)実習場所:獨協医科大学病院 緩和ケアを必要とするがん患者が多い病棟/外来および外来化学療法室 4)具体的な実習方法 (1)対応が困難ながん患者を2 名以上受け持ち、患者の問題解決に向け、適用できる理論を分析・判断授業計画 (2)緩和ケアチーム、外来、外来化学療法室、患者会の活動等の実習を通して、がん看護専門看護師に必要な役割機能を学ぶとともに、それぞれの場面における現象を分析・判断し、その内容をがん看護専門看護師と意見交換して深めていく。 (3)各週1 回、カンファレンスを持ち、がん看護専門看護師・師長・教員からフィードバックを受ける。授業外における 実習目標に沿った実習目標の作成、日々の実習のまとめ、カンファレンスのための準備 学習・時間 1.評価対象 ・がん看護学実習Ⅱ(高度実践・役割)目標達成度(50%) ・記録、レポート(25%) ・カンファレンスでのプレゼンテーション(15%) ・実習準備、実習態度(10%) 2.評価方法 評価方法 履修生と面接を行い、実習目的・目標の達成度、記録・レポート、実習準備・実習態度について、評価基準をもとに評価する。 3.評価基準 S・A・B・C・F の5 段階評定である。 1.眞島朋子(2008):実践的緩和ケア 看護は何をすべきか,エルゼビア・ジャパン. 2.内富庸介(2007):がん医療におけるコミュニケーションスキル,医学書院. 3.日野原重明(2014):がんサバイバーシップ,医学書院. その他、適宜紹介する。 テキスト・参考書 履修上の注意 実習指導者と共に行動するが、実習への取り組みは主体的に進めること。学修を深めるための討論を積極 的に活用し、がん看護専門看護師の役割を果たすために必要な自己の課題を見いだすこと。 質問への対応 オフィスアワー:水曜日17時-18時(研究室16) E-mail: konishit@dokkyomed.ac.jp 必修・選択 し、効果的な実践を行う。 また、病棟・外来において、担当患者に関するケースカンファレンスを1 回/週以上開催し、看護の方向性をスタッフと協働して見いだす。 選択 開講年次 2年次/前期 科目区分 専門科目 授業形態 実習 実習期間中 2時間

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