- 208 -(オフィスアワー・Email) がん看護学実習Ⅲ(緩和ケア) 科目名・英名 Advanced Practicum of Cancer NursingⅢ 教員名 小西 敏子、松本 幸絵(栃木県立がんセンター 実習指導者) 単位数 3単位 緩和ケアを受ける複雑で対応の困難ながん患者および家族に対して、薬物療法や理論を用いた苦痛緩和のための高度な看護を実践する。また、緩和ケア病棟から在宅への移行に際して必要とされる看護支援について理解し、地域の看護スタッフと協働して実践する。がん医療における地域連携を理解し、必要なシステムやがん看護専門看護師に求められている役割を見いだす。 科目概要 緩和ケア病棟において、緩和ケアを受ける複雑で対応困難ながん患者と家族の様々な問題を解決する根拠授業目的 に基づいた高度な実践能力を養うことを目的とする。 1.緩和ケア病棟に入院している複雑で対応が困難ながん患者と家族に対して、高度な看護実践を行う。 2.在宅へ移行し、療養を継続するがん患者と家族に対して、医師・看護スタッフと協働して看護を実践す到達目標 る。 3.がん医療における療養の場の選択、療養の場の環境・体制作りに関する現状と社会情勢をふまえ、がん看護の課題とがん看護専門看護師としての自己の課題について考察する。 実習方法 1)実習時期:2 年前期 (6~7 月) 2)実習期間:3 週間以上。履修生の目標到達度により実習期間を延長する。 3)実習場所:済生会宇都宮病院 緩和ケア病棟/退院支援室 4)具体的な実習方法 (1)緩和ケア病棟において対応が困難ながん患者を1 例以上受け持ち、看護を実践する。また、退院支援室において、緩和ケアを在宅へ移行しようとしているがん患者・家族を包括的にアセスメントし、必要な相談・調整・教育等を看護スタッフと協働しながら行う。 授業計画 (2)各週1 回以上、カンファレンスを持ち、がん看護専門看護師・師長・教員からフィードバックを受ける。また、がん患者に関するケースカンファレンスを1 回/週以上開催し、看護の方向性をスタッフと協働して見いだす。 授業外における 実習目標に沿った実習目標の作成、日々の実習のまとめ、カンファレンスのための準備 学習・時間 1.評価対象 ・がん看護学実習Ⅲ(緩和ケア)目標達成度(50%) ・記録、レポート(25%) ・カンファレンスでのプレゼンテーション(15%) ・実習準備、実習態度(10%) 2.評価方法 評価方法 履修生と面接を行い、実習目的・目標の達成度、記録・レポート、実習準備・実習態度について、評価 基準をもとに評価する。 3.評価基準 S・A・B・C・F の5 段階評定である。 1.鈴木志津枝(2013):がん看護PEP リソース,医学書院. 2.小島操子(2007):がん看護コアカリュキュラム,医学書院. 3.眞島朋子(2008):実践的緩和ケア 看護は何をすべきか,エルゼビア・ジャパン. 4.堀夏樹(2011): 緩和ケア ゴールデンハンドブック,南江堂. 5.佐藤栄子(2009): 中範囲理論の入門,日総研. 6.特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会(2014): がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン,金原出版. テキスト・参考書 7.特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会(2013): 終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン,金原出版. 8.特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会(2010):苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン,金原出版. 9.特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会(2011): がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン,金原出版. 10.特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会(2011): がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン,金原出版. 実習指導者と共に行動するが、実習への取り組みは主体的に進めること。学修を深めるための討論を積極的に活用してほしい。 履修上の注意 質問への対応 オフィスアワー:水曜日17時-18時(研究室16) E-mail: konishit@dokkyomed.ac.jp 必修・選択 選択 開講年次 2年次/前期 科目区分 専門科目 授業形態 実習 実習期間中 2時間
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