- 238 -在宅看護学演習Ⅰ(医療的ケアに関する看護) 科目名・英名 Seminar on Home Care Nursing Ⅰ 教員名 花里 陽子 単位数 2単位 在宅神経難病事例を用いた演習を主体とする。呼吸、栄養、排泄、コミュニケーション等の身体機能の低下を、医療機器を活用して生きる事例を通して、疾病の受容と療養方針の決定の支援、医療機関から在宅への移行期の支援、在宅療養開始時の支援、継続期の支援等療養者・家族への支援を検討する。 科目概要 授業目的 最新の知見と技術を備え、在宅神経難病等に対する根拠に基づいた質の高い看護実践能力を修得する。 1. 在宅神経難病等の療養者と家族への援助の方法を、疾病の受容と療養方針の決定の支援、医療機関から在宅への移行期の支援、在宅療養開始時の支援、継続期に分けて系統的に説明する。 2. 身体機能の低下を補うために医療機器を活用して療養する事例の呼吸、栄養、排泄、コミュニケーション等の援助の方到達目標 法を療養者と家族の生活を援助する方法を探求する。 方法:演習は基本的に下記のように行う。 教員による課題提示⇒学生は課題に沿って学習を深める。(例えば、文献検索、論文クリティーク等)⇒学生によるプレゼンテーションと話題提供⇒討論で課題を深める。 回 神経難病療養者の看護 1-4 医療機関から在宅移行支援 5-8 9-12 在宅療養開始から継続期の看護 神経難病看護における行政の保健師の役13-14 割 授業計画 県難病支援センターの活動と行政の保健師の活動の実際 15-22 県難病支援センターの活動と行政の保健師の活動のまとめ ALS 患者会の成立と活動実績 (栃木県の例) 23-24 25-26 県難病団体連絡協議会と患者会の活動 27-28 まとめ 29-30 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 ・現在の神経難病の医療と看護 ・神経難病患者が在宅療養を継続するための課題と社会資源の活用について、文献を用いて整理し発表する。 ・発表と討論を組み合わせて展開する。 ・神経難病の中でもALSに焦点を当てる。 ・ALSに関する知見を発表して共有する。 事例から ① 疾病の受容と療養方針の決定、② 医療機関から在宅への移行期の支援、③ 在宅療養開始時の支援、について整理し、発表する。 在宅療養開始から在宅療養が安定するまでの継続した療養者・家族への支援を整理し、発表する。 保健所での難病支援担当経験を持つ保健師がゲストスピーカーとして、保健所保健師の行う神経難病対応の実際について講義する。 ・神経難病患者家族相談会への参加 ・在宅療養者宅への同行訪問 難病家族相談会への参加、在宅療養者への訪問からの学びを共有する。 ゲストスピーカーは、ALS患者会の県支部の会長の立場から、神経難病と診断された当事者と家族にとって、患者会の意味するものは何かを講義し、家族が中心となって活動する患者会の実際と、会の活動指針をこれまでの実践を通して講義する。また、今後の患者会活動の展望について講義する。 難病団体を統括する立場から、患者会・家族会等のあり方と、患者会の活動の意味するものと医療機関・在宅の看護職に求めたいことは何かを講義し、最後に、講師と学生 で、討論の機会を設ける。 神経難病療養者の在宅療養の課題についてまとめて、発表 する。 1年次/通年 授業内容 科目区分 専門科目 授業形態 演習 担当者 花里 陽子 ゲストスピーカー 花里 陽子 花里 陽子 ゲストスピーカー 花里 陽子 花里 陽子
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