- 242 -(オフィスアワー・Email) 在宅看護学実習Ⅰ(退院支援・調整と在宅チーム医療) 科目名・英名 Home Care Nursing Practicum Ⅰ 教員名 花里 陽子 単位数 2単位 この実習では、在宅看護実践の開始前に関わる医療機関の退院支援・調整部門で実習する。これにより、在宅看護を必要とする療養者・家族への支援を系統的、包括的にとらえるための視点を養う。尚、本実習では、CNS が備えるべき6 つの能力のうち、他職種との「連携調整」を中心に「相談」・「倫理的問題の調整」等の分野について学習する。 科目概要 多職者の中で退院支援に関する専門的な役割を修得するため当該科目を通し、専門性を高める。 専門分野における最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力を修得する。 授業目的 1. 患者・家族を対象とする退院支援・在宅移行準備の実際を体験し、その後の在宅看護の実践までを系統的に説明する。 2. 在宅療養支援と退院支援のための法制度とその活用の実際を学ぶ。 3. 在宅療養開始に至るまでの患者・家族の戸惑いや心理的葛藤を知り、対象への働き掛けや心理的な支援について学ぶ。 4. 医療的ケアを要する事例や終末期ケアを要する事例の退院支援・在宅移行支援を体験し、地域の在宅チーム医療の一員到達目標 として連携の実際を学ぶ。 獨協医科大学病院 地域医療連携センター 退院支援室 実習施設 獨協医科大学日光医療センター 地域連携医療部 退院支援部門 1. 事前に実習計画を立案し、実習施設の指導者に相談して調整し、実習計画を完成させて、実習に臨む。 2. 医療機関の退院支援・調整部門の実習では、指導者と共に、調整依頼のあった事例の面接に参加し、関係機関への連絡や退院調整会議の招集と実施、その後の退院準備への関わり、退院前訪問等に参加する。 3. 退院支援・調整事例で引き続き同一医療機関から退院後の訪問看護を受ける事例を選択し、訪問看護に参加することで、退院支援・調整と在宅療養、在宅看護の実際を系統的に学習する。 実習内容 4. 退院調整事例を訪問看護実践する中で、地域の在宅チーム医療の一員として連携・協働のための実際的役割を体験から学ぶ。 5. 実習初期には、指導者とともに、病室訪問や退院前訪問等に参加するが、後半は、指導者の許可を得て主体的に単独での病室訪問や退院前訪問を行う。 6. 学生は実習中、指導者とディスカッションする時間をもち、当日の体験を整理し、専門看護師としての知識や技術 の構築に役立てる。 授業外における 退院支援に関するレポートを作成する。 学習・時間 評価方法 実習計画の作成(10%)、記録(70%)、レポート(100%)、カンファレンスでの発表(10%) 1. 佐藤智他編:明日の在宅医療2 巻在宅医療の諸相と方法,中央法規,2008. 2. 佐藤智他編:明日の在宅医療3 巻在宅での看取りと緩和ケア,中央法規,2008. 3. 佐藤智他編:明日の在宅医療5 巻在宅医療・訪問看護と地域連携,中央法規,2008. 4. 渡部律子:気づきの事例検討会,中央法規,2009. 5. 宇都宮宏子編:退院支援・退院調整ステップアップQ&A―実践者からの知恵とコツ,日本看護協会出版会,2012. 6. 全国訪問看護事業協会・篠田道子編:ナースのための退院調整―院内チームと地域連携のシステムづくり,日本看護協会テキスト・参考書 出版会,2012. 7. 宇都宮宏子:退院支援実践ナビ,医学書院,2011. 実習指導者と共に行動し、実習への取り組みは主体的に進める。 履修上の注意 学修を深めるための討論を積極的に活用にしてほしい。 質問への対応 オフィスアワー:12 時~13 時(水曜日) Email:y-hana@dokkyomed.ac.jp にて対応いたします。 必修・選択 選択 開講年次 1年次/後期 科目区分 専門科目 授業形態 実習 実習期間中 /2時間
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