- 264 -精神看護学実習Ⅰ(診断と治療) 科目名・英名 Advanced Practicum of Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅰ 関根 正、石川 純子 実習指導者)駒橋 徹、小松崎 大助 教員名 単位数 2単位 精神科医師の指導の下に、精神疾患の診断・治療過程を理解し、精神状態を査定する能力、ケアとキュアを融合させた高度な知識と技術を用いて、精神的問題をもつ対象者や家族が症状を管理しながら生活できるように支援する知識と技科目概要 能、態度を養う。また、専門職のスーパービジョンを受けながら、患者の症状や生活に適した薬物療法や各種治療技法の適用の理解を深め、卓越した判断能力や直接ケア能力を養う。 精神疾患患者を身体的、精神的、社会的な側面からアセスメントし、医学的な問題を明確にすることで、ケアとキュア授業目的 を統合し、卓越した判断能力や直接的ケア能力を養うことを目的とする。 専門分野における最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力を修得する。 1. 精神看護専門看護師に必要とされるケアとキュアを融合させた臨床判断を行うための専門知識と診断手順について説明できる。 到達目標 2. 薬物治療の臨床適応と効果、注意事項について説明ができる。 3. 行動制限や各種精神療法など治療的介入の概要と臨床適応について説明ができる。 4. 患者の症状や言動のアセスメントを行い、精神科ケースマネジメント案を専門職のスーパービジョンを受けなが ら作成できる。さらに可能な範囲で実施、評価できる。 実習施設 特定医療法人清和会 鹿沼病院 実習期間 2 週間、1 時限~4 時限 事前調整: 1. 具体的な実習日程は1 年次後半ころに決定する。 2. 実習前2~3 週間前に病院指導者にメールで連絡し、実習期間のスケジュールや準備事項等について確認しておく。実習内容: 1. 精神医学診断の方法について学ぶ。 2. 薬物治療とモニタリングの実際と考え方を学ぶ。 3. 薬物以外の治療法の適用と実際を学ぶ。 実習内容 4. 精神科治療技法の活用やセルフケア能力に関わる直接ケアの計画を作成する。 5. 多職種連携と精神科ケースマネジメントの考え方と方法について学ぶ。 6. 必要時、指導医からのアドバイスを受け、自身の診断能力、ケースマネジメントに関する判断などについて課題を 明確にし、さらに精神看護専門看護師としての態度などを考察する。 カンファレンス: カンファレンスの開催日程は、早めに教員に連絡し調整すること。 1. 中間カンファレンス 1 週間目末に開催し、実習の進捗状況の報告を行う。 2. 最終カンファレンス 診断、治療、直接ケア、精神科ケースマネジメントの実際について振り返る。 授業外における 精神看護学特論Ⅲの復習を行い、代表的な精神疾患のDSM5 の診断基準をまとめておく。特に 学習・時間 薬物治療について、薬物の薬理生化学の知識、効果、注意事項の復習をしておくこと。 実習の事前準備から、実習終了までの全過程を通じて形成評価とする。 評価方法 実習計画の作成(15%)実習態度(10%)実習成果の発表(15%)実習目標の達成度(60%) 【参考図書】 中井久夫・山口直彦:看護のための精神医学第2 版、医学書院、2004 上島国利編:ナースの精神医学改訂4 版、中外医学社、2015 功刀浩:研修医・コメディカルのための精神疾患の薬物療法講義、金剛出版、2013 テキスト・参考書 内山登記夫編:子ども・大人の発達障害診療ハンドブック-年代別にみる症例と発達障害データ集、中山書店、2017 下山晴彦・神村栄一:認知行動療法、放送大学教材、2014 R.R.リバーマン著池淵恵美訳:精神障害者の生活技能訓練ガイドブック、医学書院、1992 井上智子/窪田哲朗編集:系統看護学別巻 臨床薬理学、医学書院、2017 履修上の注意 実習指導者と共に行動しながらも実習への取り組みは主体的に進める。学修を深めるための討論を積極的に活用する。 質問への対応 (オフィスアワー・Email) オリエンテーションで提示する。 必修・選択 選択 開講年次 1年次/後期 科目区分 専門科目 授業形態 実習 実習中2 時間
元のページ ../index.html#266