令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 269 -精神看護学実習 Ⅵ(慢性期精神看護) 科目名・英名 Advanced Practicum of Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅵ 関根 正、石川 純子 教員名 実習指導者)佐々木 竹美、金澤 恭子、中澤 まゆみ 単位数 2単位 本実習は慢性期精神看護分野に関連した実習である。慢性期精神看護分野に卓越した高度実践を行えるように、実践・教育・相談・調整・研究・倫理調整の専門看護師の実践を行いながら、看護に新しい手立てを必要とする事例(困難事科目概要 例)に対して、これまでの講義、実習を通して学んだ知見や治療法を活用して、ケースマネジメントができるよう展開する。 精神障害者の地域包括ケアにおける病院および社会復帰施設の特徴を踏まえて、スーパービジョンを受けながら介入 計画を実施し、ケース理解を深め、提供した看護介入を評価することで、より専門的な高度看護実践能力を習得する。 指導者の指導を受けながら、専門看護師の6 つの役割を果たしつつ、サブスペシャリティ分野の困難事例に対するケ 授業目的 アプランをたて実行し、評価ができる。 専門分野における最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力を修得する。 1. 精神疾患患者の精神的、身体的、社会的機能について諸理論や専門的知識を基盤として的確に包括的なアセスメントを行い、介入の計画、実践、評価ができる。 2. 慢性期精神看護を必要とする精神的な問題をもつ患者に対し、患者の状態に適した直接ケアを計画し、実践と評価ができる。 3. 看護に新しい手立てを必要とする事例(困難事例)に対して、スーパービジョンを受けながら倫理調整ができるように展開する。 到達目標 4. コーディネーションをする外来および社会復帰施設の特徴を踏まえて、スーパービジョンを受けながら介入計画を立案し実践することができる。 5. コンサルテーションについて、スーパービジョンを受けながら患者の地域移行にどのような問題があるのか理解を深め、看護介入し活動の評価を行うことを通して、より専門的な看護実践能力を習得する。 6. 実習病棟または病院において参加観察を行い、病棟内力動を査定しながら、病棟カンファレンス等の場を通して医療チームに介入する。 7. 学内において、事例のケースプレゼンテーションを行い、教員および他の学生とのディスカッションを通して、評 価を行う。 実習施設 順天堂大学医学部付属順天堂越谷病院 実習期間 2 週間、1 時限~4 時限 事前調整: 1. 具体的な実習日程は1 年次後半ころに決定する。 2. 実習前2~3 週間前に病院指導者にメールで連絡し、実習期間のスケジュールや準備事項等について確認しておく。実習内容: 1. 精神疾患患者2 名を担当し、包括的に検討し、患者のQOL 向上のための援助あるいは治療的介入内容の適用とその方法について立案し、実践する。 実習内容 2. 担当する患者が地域生活に移行するためにどのような問題があるのかを評価し、地域医療、福祉施設との連携やサービスの活用をどのように得るべきかを幅広い視点をもって考える。 カンファレンス: カンファレンスの開催日程は、早めに教員に連絡し調整すること。 1. 中間カンファレンス 1 週間目末に開催し、実習の進捗状況の報告を行う。 2. 最終カンファレンス 診断、治療、直接ケア、精神科ケースマネジメントの実際について振り返る。 授業外における 実習目標に沿った実習目標の作成、日々の実習のまとめ、カンファレンスのための準備。 学習・時間 実習の事前準備から、実習終了までの全過程を通じて形成評価とする。 実習計画の作成(15%)実習態度(10%)実習成果の発表(15%)実習目標の達成度(60%) 評価方法 テキスト・参考書 「精神看護学特論」および「精神看護学演習」のテキストならびに参考書を参照 「精神看護学特論」ならびに「精神看護学演習」の授業内容を十分に復習してから実習に臨むこと。 実習指導者と共に行動しながらも、実習への取り組みは主体的・自律的に進める。 学修を深めるために、相談、討論を積極的に活用する。 履修上の注意 必修・選択 選択 開講年次 2年次/前期 科目区分 専門科目 授業形態 実習 実習中2 時間

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