- 29 -(5)「がん看護学特論」は、がん治療(主に化学療法、放射線療法)を受けるがん患者および終末期にある患者とその家族への問題解決および満足感を高めるための理論や支援方法について、実証的に研究する方法ならびに実践に応用する方法を学修する科目である。 (6)「がん終末期看護特論」は、がん終末期患者およびその家族の抱える苦痛や症状を緩和するために、緩和ケアにおける諸理論・諸概念と最近の研究動向を学び、患者と家族のQOLを高めていくための看護支援の方法論について学修する科目である。 (7)「老年看護学特論Ⅰ(老年病看護学)」は、入院治療を受ける老年者の加齢と疾病・治療に対する生体反応とともに、療養生活を過ごす老年者の生活影響と二次障害を予防する老年看護学について学修する科目である。 (8)「老年看護学特論Ⅱ(認知症高齢者看護)」は、疾患としての認知症と認知症を病む人を,専門知識に加えて患者自身や家族の手記,ケア理論等を用いて広く理解を深める。また、その人を尊重した認知症高齢者と家族への支援について学修し、認知症を病む人と家族の支援について学修する科目である。 (9)「老年施設看護特論」は、施設入居や通所事業所を利用する老年者のその人らしさを尊重した看護について学修する科目である。 (10)「地域看護学特論」は、地域・集団全体の健康レベルを向上させるための看護の理論や技術活動方法及び多職者との連携と支援システムについて学修する科目である。 (11)「在宅看護学特論」は、在宅看護について学び、わが国の訪問看護の現状を看護実践、倫理的課題、ステーションの管理運営などから俯瞰し、諸外国における在宅看護を理解し、今後の在宅看護のあり方について展望する。 (12)「精神看護学特論」は、精神保健医療における障がい者の生活に関連する事柄を専門的知識や理論を用いて総合的にアセスメントする。看護が障がい者の療養や在宅の生活に与える影響を理解し、問題解決に向けた適切な障がい者支援のための技能を習得することができるようにする。 また精神保健医療の現状を踏まえ、精神保健医療施策や支援システムにおける看護の在り方について学修する科目である。 (1)「基盤・機能看護学演習Ⅰ」及び「実践看護学演習Ⅰ」は、日々展開されている看護実践の中で埋没してしまいがちな自らの「経験知」に気づき、自己の課題を見出すことができるように、看護実践を分析評価する能力を培うことである。教育内容は、複数の事例を分析検討し、課外活動(病棟での検討会、患者会、ケア活動などのフィールドワーク)を通して確かめ、その成果を、レポート、プレゼンテーション、ディスカッションにより、ケアのエビデンスを明確にすることやケアを評価することで、実践と思考をつなげ、新たなケアを見出す学修を展開する。 3)演習科目の構成
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