- 65 -基盤・機能看護学演習Ⅰ(療養環境・看護技術) 科目名・英名 Seminar on Basic Nursing Ⅰ(Medical treatment environment and Nursing art and science) 教員名 板倉 朋世、河野 かおり 単位数 4単位 必修・選択 看護における事例分析の主要な意義は、特定の事例を深く理解し、その後の実践に活かすことである。すなわち、個人が体験した実践を経験知として深め、定着する作業である。この積み重ねにより、実践力の向上につながるものである。 本科目では、事例を分析する一連の能力を身につけることで、自己の課題を明確にし、改善するための方法を見いだす。すなわち、自己評価や自己教育力を養うことを目的とする。具体的には、学生は自分の関心のあるテーマを選択し、グループ別に学習を進める。必要に応じて、学生はフィールドワークを行う。また、患者会、病棟や地域連携部門などでの検討会にも積極的に参加し、そこで得た学びについて討論などを通してさらに理解を深める。 科目概要 ここでは、療養環境における「におい」(排泄に伴う尿臭・便臭、体臭、食事のにおい、アロマ等)の成分分析・特性・心身への影響、病状への影響に関するテーマの他、心拍数、血圧、自律神経活動、皮膚温、皮膚血流量、サーモグラフィ等を指標として看護技術がもたらす生体への影響に関するテーマを追求する。 看護学の基盤となる学識を養い、最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力に関する知識・技能・態度を修得する。また、看護現象を科学的に分析・評価し、看護学を発展させるための基礎的研究能力を修得する。 授業目的 看護技術のエビデンスについて、現状と課題を明確にし、その検証方法を探求する。また、独創的で価到達目標 値の高い研究実践を探求し、実験・調査研究を企画・実施・評価できる能力を修得する。 回 ガイダンス 療養環境調整・看護技術に関わる研究の動向 1 2-4 看護実践における環境調整に関する課題 5-6 環境調整に関わる介護・福祉機器に関する課題 7-9 環境調整に関わる看護用具に関する課題 10 課題発表 授業 計画 11-15 療養環境評価手法、臭気の特性と心身への影響 16-22 医療施設、高齢者施設、在宅における療養環境のにおいに関する課題 23-24 環境調整に関わる看護に関する課題 25 課題発表 環境調整に関わる看護ケア、看護倫理に関する課題 26-30 31-35 生体情報評価手法① 単元主題 選択 開講年次 本科目の進め方 フィールドワークによる課題の明確化 文献検討・ディスカッション・医療施設での調査により環境調整の課題を明らかにする。 フィールドワークによる課題の明確化 介護・福祉機器メーカーでの調査 フィールドワークによる課題の明確化 看護用品・介護用品メーカーでの調査 第2 回~9 回の調査で明らかになった課題をプレゼンテーションする。 臭気の測定方法 臭気に対する測定方法を検討し、測定を行う。臭気分析結果から臭気の特性と心身への影響について考察する。臭気分析結果、臭気の特性から看護ケアによる臭気の低減方法について検討する。 フィールドワークによる課題の明確化 医療施設・高齢者施設での調査 看護実践に直接携わる看護者や管理者とのディスカッション 第16~22回での調査結果を考察する。 第11~24回の調査・考察で明らかになった課題をプレゼンテーションする。 これまでのフィールドワークやディスカッションから看護学における環境調整の意義・課題をまとめる。 自律神経活動の測定方法を理解し、測定を行う。 1年次/通年 授業内容 科目区分 専門科目 授業形態 演習 担当者 板倉 朋世 河野かおり
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