令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 80 -科目名・英名 授業外における テキスト・参考書 履修上の注意 主体的学修を望む。 質問への対応 (オフィスアワー・Email) がん終末期看護特論 End of Life Care for Cancer Patients 教員名 小西 敏子 単位数 2 単位 がん終末期患者およびその家族の抱える苦痛や症状を緩和するために、緩和ケアにおける諸理論・諸概念と最近の研究動向を学び、患者と家族のQOL を高めていくための看護支援の方法論を探求する。具体的には、がん終末期患者と家族が抱えるトータルペインに対する苦痛緩和の技術、患者が満足感を抱きながら自分らしく生き抜くことができるための看護を探求する。さらに、ギアチェンジ期以降の患者が緩和ケアを受ける状況で、複雑で困難な問題を抱える患者と家族への支援方法、患者と家族の生きる希望を支え、QOLを維持・向上するための看護ならびに実践に応用する方法を探求する。これらを踏まえて、がん終末期看護の独自の役割を開拓していく能力を育成する。 科目概要 最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた看護実践力を養うため、がん終末期患者およびその家族の抱える授業目的 苦痛や症状を緩和し、患者と家族のQOLを高めていくための看護支援の方法論を探求する。 1.最新のがん終末期看護に関わる高度な知識と技術の現状と課題、がん終末期看護に適用される概念・理論について説明する。 到達目標 2.講義、プレゼンテーションや討議などを通して苦痛緩和のための技術を学び、患者およびその家族を支援するためのがん終末期看護について探求する。 回 がん終末期看護の現状と課題 1 ストレスコーピングの理解と活用 2-3 危機理論の理解と活用 4-5 ケアリングの理解と活用 授業 計画 6-7 悲嘆と喪失の理解と活用 8-9 がん終末期看護を展開するために必要な患者と家族への支援 10-11 緩和ケアにおける看護支援方法 12-13 現在のがん終末期看護の実践を変革するための具体的方策の探求 14-15 学習・時間 各授業のテーマに沿って、授業でのプレゼンテーションの準備を行う。 ①授業全般に関わる参加度 (10%) ③討論での発言の適切性 (20%) 評価方法 1.佐藤栄子(2009):中範囲理論入門,日総研. 2.A.Wilcock & R.Twycross著,武田文和,的場元弘監訳(2018):トワイクロス先生の緩和ケア,医学書院. オフィスアワー:水曜日17時-18時(研究室16) E-mail: konishit@dokkyomed.ac.jp 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 1・2年次/前期 授業形態 がん終末期看護に関わる現状と課題 がん終末期看護に適用される概念・理論について ストレスに関する概念 ストレス・対処理論(ラザルス、フォルクマン) 看護実践への理論の活用 危機理論とは 危機理論モデルとは キャプランの危機理論 アギュララとメズイックの危機介入理論 看護実践へのモデルや理論の活用 メイヤロフのケアの基本となるもの ローチのケアの要素 ワトソンのケアリング理論 看護実践への理論の応用と活用 悲嘆とは ウォールデン、ニューマイヤーの悲嘆の理論 パークス、リンデルマンの遺族のグリーフワーク 看護実践への理論の活用 終末期の体験の理解、がん終末期患者の生き抜くことへの意味を見出すことに向けた支援について 症状管理・援助技術について 死別後の家族の理解と悲嘆理論の実践への適用に関する検討 ②プレゼンテーション (20%) ④課題レポート(講義の中で提示する。)(50%) 授業内容 科目区分 専門科目 講義 担当者 小西 敏子 1コマ/ 2時間

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