- 81 - (オフィスアワー・Email) 老年看護学特論Ⅰ(老年病看護学) 科目名・英名 Advanced Lecture of Gerontological Nursing Ⅰ 教員名 金子 昌子 単位数 2 単位 わが国の超高齢化社会及び医療の高度化が急速に進展する中、入院患者の大半が老年者である現状をふまえて、成人の延長線上とは異なる老年患者の特徴を理解し、QOLを考慮した看護方法や支援システムを確立することが急務である。 科目概要 本科目では、入院治療を受ける老年者の加齢と疾病・治療による生体反応と身体・心理・社会的変化による生活反応を理解し、入院中に生じやすい、せん妄や寝たきり状態に廃退する肺炎、転倒骨折などの二次障害を予防し、回復を促進する急性期からのリハビリテーション看護アプローチについて探求する。また、老年患者が入院している病棟管理とスタッフ教育について考究する。 1.入院治療を受ける老年者の加齢と疾病・治療による生体反応と身体・心理・社会的変化による生活反応を学修する。 授業目的 2.入院中に生じやすい、せん妄や寝たきり状態に廃退する肺炎、転倒骨折などの二次障害を予防し、回復を促進する急性期からのリハビリテーション看護アプローチについて探求する。 3.老年患者が入院している病棟管理とスタッフ教育について考究する。 4.倫理課題について、多角的に分析し、対応できる能力を修得する。 1.加齢に関する知識を深め、老年者の健康と健康を評価する概念や理論を説明する。 2.急性・回復期にある老年者の健康障害に関する知識を深め、治療や健康障害が老年者の生活・精神機能到達目標 に及ぼす影響を説明する。 3.急性・回復期にある老年者の、生命と生活の質を保証する援助方法を説明する。 4.老年者や急性・回復期看護の概念や理論をふまえ、老年看護学について探求する。 回 1 ガイダンス 2 高齢者看護学の変遷と課題 3 加齢のアセスメント 治療を必要とする高齢者のアセスメント 入院治療に伴う老年者の生活・精神機能のアセ4 5-6 治療を必要とする高齢者に特徴的な看護上の問題 活動の制限による二次障害のアセスメント 在宅・施設療養老年者と社会保障制度 授業 計画 7-8 9-12 老年急性・回復期看護管理(1) 安全管理 老年急性・回復期看護管理(2) スタッフ教育 13-14 15 まとめ 授業外における 加齢について復習しておく。さらに高齢者の身体機能・能力評価に関する様々な方法を学修しておく。 学習・時間 評価方法 授業参加度:自主学習・発言・質問など(30%) レポート:単元終了後の課題に関するレポート(50%) 科目終了後の課題に関するレポート(20%) 1.鳥羽研二 編集(2010):高齢者の生活機能の総合的評価,新興医学出版. 2.Lazarus RS、本間寛 監訳(2004):ストレスと情動の心理学―ナラティブの研究の視点から―実務教育出版. 3.深井喜代子:ケア技術のエビデンスⅠ・Ⅱ, へるす出版. 4.竹中晃:身体活動とメンタルヘルス, 大隆創書店. テキスト・参考書 履修上の注意 質問はメール・オフィスアワーで対応する。 質問への対応 オフィスアワー:原則として毎週水曜 12 時10 分~13 時 E-mail:s-kaneko@dokkyomed.ac.jp にて対応いたします。 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 本科目の授業概要と展開方法を説明し、授業計画を学生と共に立案する。 加齢に関する概念と老年看護学に関する概念 老年者の健康の定義と老年者総合機能評価 スメントと看護ケア 老年者総合機能評価:急性混乱・せん妄の診断と薬物療法 入院治療に伴う二次障害のアセスメントと二次障害の予防的看護 クリティカルケアを受ける高齢者と家族の事例検討:同一事例を持ちより事例を展開し、看護ケアに関するディスカッションを行うと共に、ケアのエビデンスを説明する。 病院内・施設内で発生するインシデントに着目し、その発生要因を個人的要因と環境的要因から検討し、インシデントを予防する対策について探究する。 コンフォート理論を通して、老年看護学における看護師の役割を考察する。 学修成果をプレゼンテーションする。 1・2年次/前期 授業形態 講義・演習 授業内容 科目区分 専門科目 担当者 金子 昌子 1 コマ/30 分
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