令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 88 -科目名・英名 実践看護学演習Ⅰ( 小児看護学 ) Seminar on Practical Nursing Ⅰ(Child and Family Nursing) 教員名 小西 美樹 単位数 4単位 看護における事例分析の主要な意義は、特定の事例を深く理解し、その後の実践に活かすことである。すなわち、個人が体験した実践を経験知として深め、定着する作業である。この積み重ねにより、実践力の向上につながるものである。 本科目では、事例を分析する一連の能力を身につけることで、自己の課題を明確にし、改善するための方法を見いだす。すなわち、自己評価や自己教育力を養うことを目的とする。具体的には、受講生は自分の関心のあるテーマを選択し、グループ別に学習を進める。必要に応じて、フィールドワークを行う。また、患者会、病棟や地域連携部門などでの検討会にも積極的に参加し、そこで得た学びをさらに検討会を通して理解を深める。 科目概要 この科目では、あらゆる健康レベル・発達段階にある子どもとその家族に関する事例を検討する。 子どもと家族の事例分析を通して、「倫理課題について多角的に分析し、対応できる能力」および「保健医療福祉チームにおいて、総合的に看護ケアをマネジメントする管理能力」を修得する。 1.看護臨床で体験した実践例を抽出し、言語化できる。 2.看護過程に沿って、分析・評価できる。 3.中範囲理論を用いて、分析できる。 4.事例分析から、自己の課題と小児看護学における課題を見出し、説明することができる。 授業目的 到達目標 回 ガイダンス 1 2-10 事例分析の方法 11-25 看護過程による事例の分析 授業 計画 26-40 中範囲理論による事例の分析 41-50 事例検討 51-57 小児看護学の動向と課題 58-60 まとめ 授業外における 看護過程および中範囲理論に関する自己学習、資料作成と発表準備 学習・時間 評価方法 提出事例の選択の妥当性(10%)、事例分析に関する資料の適切性(40%)、発表及び討論の適切性(20%)、まとめのプレゼンテーション(30%) テキスト・参考書 講義内で紹介する。 看護者としての体験を言語化し、他者との議論や文献を活用し、新しい視点を積極的に取り入れ、客観的に振り返ることで、臨床経験を意味付けていくことが求められる。 履修上の注意 質問への対応 オフィスアワー:月~金 16時~18時 Email : konimiki@dokkyomed.ac.jp にて対応いたします。 (オフィスアワー・Email) 必修・選択 単元主題 本科目の授業目的、授業目標、展開方法を説明する。 学生と共に授業計画を立案する。 経験知とは何か、事例分析とは何か、を理解する。 検討する事例の抽出を行い、なぜその事例を取り上げたか、自己の実践を振り返る。 どのように事例をまとめるか、方法論を学びながら、考える。 事例分析を行う際の倫理的配慮を考える。 抽出した事例を看護過程の枠組みに沿って、分析する。 履修者は、発表内容を資料にまとめて持参し、プレゼンテーションする。 抽出した事例を関連する中範囲理論を用いて、分析する。 履修者は、発表内容を資料にまとめて持参し、プレゼンテーションする。 分析した事例を持ち寄り、ディスカッションを通じて検討する。 必要に応じて、フィールドワークを計画し、実施する。 小児看護学における最新トピックについて情報収集し、分析した事例やそこから見出した自己の課題との関連を考える。 事例分析からわかったこと、自己の課題、小児看護学における課題をまとめ、プレゼンテーションする。 選択 開講年次 1年次/通年 授業形態 授業内容 科目区分 専門科目 演習 担当者 小西 美樹 1コマ/60分

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