- 91 -実践看護学演習Ⅰ(老年看護学) 科目名・英名 Seminar on Practical Nursing Ⅰ(Gerontological Nursing) 教員名 金子 昌子、丸井 明美 単位数 4単位 看護における事例分析の主要な意義は、特定の事例を深く理解し、その後の実践に活かすことである。すなわち、個人が体験した実践を経験知として深め、定着する作業である。この積み重ねにより、実践力の向上につながるものである。 本科目では、事例を分析する一連の能力を身につけることで、自己の課題を明確にし、改善するための方法を見いだす。すなわち、自己評価や自己教育力を養うことを目的とする。具体的には、学生は自分の関心のあるテーマを選択し、グループ別に学習を進める。必要に応じて、学生はフィールドワークを行う。また、患者会、病棟や地域連携部門などでの検討会にも積極的に参加し、そこで得た学びをさらに討論会を通して理解を深める。 科目概要 この科目では、老年者の看護(特に入院患者)に関するテーマを対象とする。 授業目的 自己評価や自己教育力を養うことを目的とし、分析方法を獲得する。 倫理課題について多角的に分析し、対応できる能力を獲得する。 中途障がい老年者や二次障害を発症するリスクの高い入院老年患者の看護実践事例を取り上げ、看護過程に沿って分析・評価し、事例の分析・評価方法を修得するとともに、自己の課題と老年看護上の課題を見出す。 到達目標 回 ガイダンス 1 事例分析に向けて 2-30 「臨床の知」「ケアの本質」を輪読する 授業計画 実践事例の分析・評価に基づく老年急性期看護上の課題のまとめ 31-57 58-60 まとめ 2 冊の抄読会を行うため事前に学習を進める。 授業外におけるミルトン・メイヤロフ/田村真・向野宣之訳:ケアの本質 生きることの意味、ゆるみ出版. 学習・時間 P.BENNER,P.L.Hooper 他、井上智子 監訳(2005):看護ケアの臨床知,医学書院. 提出事例の選択の妥当性10%、看護過程の展開の妥当性40%、討論の内容と適切性20%、課題レポート30%で評価 評価方法 する。 1. 深井喜代子(2006) : ケア技術のエビデンスⅠ,へるす出版. テキスト・参考書 2. 深井喜代子(2010) : ケア技術のエビデンスⅡ, へるす出版. 3. 奥川幸子(2007) : 身体知と言語, ジュンク堂書店. 他、個々の課題にあった文献を紹介する。 自己の看護の体験を言語化する。さらに老年看護学上の課題を、実践を通して確認する授業であるため、主体的・積 履修上の注意 極的に、教員を活用し、施設との調整を図り、学習計画を立案することが求められる。 質問への対応 オフィスアワー:原則として毎週水曜 12 時10 分~13 時 (オフィスアワー・Email) E-mail:s-kaneko@dokkyomed.ac.jp にて対応いたします。 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 本科目の授業目標、展開方法を説明する。学生と共に授業計画を立案する。 「ケアの本質」を章ごとに分担し、輪読しケアの本質を学ぶ。 「看護ケアの臨床知」を章ごとに分担し、輪読する。その後、臨床判断についてディスカッションを行い、臨床知に関する理解を深める。 各自が順番に事例を持ちより、分析する。 事例は、自分の経験した事例とする。特に印象的な事例や疑問が残ったままの事例など、気になる事例を取り上げる。 自己の関心や課題をプレゼンテーションする。 1年次/通年 授業内容 科目区分 専門科目 授業形態 演習 担当者 金子 昌子 丸井 明美 1 コマ/30 分
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