令和4年度 獨協医科大学大学院 看護学研究科シラバス
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- 94 -(オフィスアワー・Email) 授業外における学習・時間 実践看護学演習Ⅰ(精神看護学) 科目名・英名 Seminar on Practical Nursing Ⅰ(mental health - psychiatric nursing ) 教員名 関根 正、石川 純子 単位数 4単位 看護における事例分析の主要な意義は、特定の事例を深く理解し、その後の実践に活かすことである。すなわち、個人が体験した実践を経験知として深め、定着する作業である。この積み重ねにより、実践力の向上につながるものである。 本科目では、事例を分析する一連の能力を身につけることで、自己の課題を明確にし、改善するための方法を見いだす。すなわち、自己評価や自己教育力を養うことを目的とする。具体的には、学生は自分の関心のあるテーマを選択し、グループ別に学習を進める。必要に応じて、学生はフィールドワークを行う。また、患者会、病棟や地域連携部門などでの検討会にも積極的に参加し、そこで得た学びをさらに討論会を通して理解を深める。 科目概要 この科目では、精神障害者の看護に関するテーマを対象とする。 精神保健医療福祉に関する最新の知見と技術を備え、倫理課題について多角的に分析し、対応できる能力を修得する。 授業目的 精神障害者とその家族の看護実践事例を取り上げ、看護過程に沿って分析・評価し、事例の分析・評価方法を修得するとともに、自己の課題と精神看護学上の課題を見出す。 到達目標 回 1 ガイダンス 精神看護学における臨床判断に関わる事例分析の方法 2-5 看護過程に基づく事例分析・評価① 6-9 看護過程に基づく事例分析・評価② 10-13 看護過程に基づく事例分析・評価③ 14-17 授業計画 看護過程に基づく事例分析・評価④ 18-33 看護過程に基づく事例分析・評価⑤ 34-37 38-45 看護過程に基づく事例分析・評価⑥ 46-53 精神障害者の安全管理対策と看護管理 行動制限について概観し、患者の権利や人権擁護演習 54-57 58-60 まとめ 34-37 回目の講義、58-60 回目の講義に向けて、実践事例および自らの課題について討議するレポートを作成すること。 授業外学習は、1~2 時間程度、配布資料を基に講義内容を整理すること。 評価方法 提出事例の選択の妥当性10%、看護過程の展開の妥当性40%、討論の内容と適切性20%、課題レポート30%で評価する。 テキスト・参考書 1. P.BENNER,P.L.Hooper 他、井上智子 監訳(2005):看護ケアの臨床知,医学書院. 他、個々の課題にあった文献を紹介する。 自己の看護の体験を言語化する。さらに精神障害者の看護学上の課題を、実践を通して確認する授業であるため、主体的・積極的に、教員を活用し、施設との調整を図り、学習計画を立案することが求められる。 発表する自己の課題と課題のレポートは、A4 用紙2 枚程度のレポートを作成する。 履修上の注意 質問への対応 オフィスアワー:水曜12時から13時 E-mail:t-sekine@dokkyomed.ac.jp 必修・選択 単元主題 選択 開講年次 看護過程(プロセスレコード)を用いて、アセスメントや臨床判断に関わる分析方法を理解する。 児童思春期(1)発達障害の事例を紹介し、事例分析・評価の前提となる基本的な考えを理解する。 児童思春期(2)パーソナリティ障害の事例を紹介し、事例分析・評価の前提となる基本的な考えを理解する。 依存症の事例を紹介し、事例分析・評価の前提となる基本的な考えを理解する。 統合失調症の事例を紹介し、事例分析・評価の前提となる基本的な考えを理解する。 学習者が提示した実践事例(3 事例;必要時フィールドワークを行う)の分析・評価を行う。 実践事例の分析・評価に基づく精神障害児者の看護上の課題のまとめを行う。 の前提となる基本的な考えを理解する。 履修者の事例検討から導かれた関心や課題を、フィールド活動や研究会等へ参加し、その成果を確認・報告する。 自己の課題と精神看護学上の課題を明らかにする。 科目区分 1年次/通年 授業形態 授業内容 専門科目 演習 担当者 関根 正 石川 純子 1~2 時間

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