獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和5年度
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慢性看護学特論Ⅴ (慢性病者に関連する治療・療養環境整備) 科目名・英名 Advanced Lecture of Chronic Illness and Conditions Nursing Ⅴ 教員名 鈴木 珠水、小西 敏子 講義7回、演習:8回 講義:教員からの講義・文献抄読・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション 授業形態 慢性病者と慢性病に起因する障がい者(以下、慢性病者に含む)の治療や療養環境および地域支援などを、質の高い生活に向けて調整する方策について学修する。 科目概要 具体的には、人的資源としてのソーシャルサポート、セルフヘルプグループ、また、発病・急性増悪期、慢性期、回復期、終末期の療養環境、さらに、地域における支援の現況と課題を把握した上で、慢性病者の自己実現、安寧な死、QOL の向上の観点から、今後のあり方について検討する。 「最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた高度な看護実践能力」をもって、慢性病者の状態に見合った的確な支援をすることができるよう、治療および療養環境整備について学修する。 1.慢性病者の病期(予防期、慢性期、急性増悪期、回復期、終末期)に応じた療養環境(病棟・外来・地授業目的 域・居宅・職場)について説明する。 2.ソーシャルサポート、セルフヘルプグループの活用に関して提言する。 3.慢性病者のソーシャルサポート、地域支援の実際を説明する。 4.慢性病者の治療や療養環境および地域支援の課題を整理する。 5.慢性病者の自己実現、安寧な死、QOL の向上の観点から、慢性病者の療養環境および地域支援の今後のあ 到達目標 り方と専門看護師の役割を探求する。 回 【講義】ガイダンス 1 【講義】ソーシャルサポート ・ソーシャルサポートの概念、種類、内容、倫2 【講義】セルフヘルプグループの概念と実際 3 【演習】予防期における慢性病者の治療・療養環境と地域支援1:地域での状況と取組み 授業 計画 4-5 【演習】予防期における慢性病者の治療・療養環境と地域支援2:職場での状況と取組み 6-7 【演習】発病、急性増悪の時期における慢性病者の治療・療養環境と地域支援 8 単元主題 ・カリキュラムにおける本科目の位置づけと構成、授業の進め方、評価方法について説明する。 ・慢性病者とその家族を擁護するソーシャルサポート(ネットワークづくりを含む)の在り方について討議する。 ・セルフヘルプグループの概念と例として、脳卒中患者の患者会の実際を紹介し、患者、家族同士の交流、セルフヘルプグループからの影響、倫理的な問題にかかわる点について学修する。 ・患者擁護の視点から、セルフヘルプグループの在り方、活用について討議する。 ・地域における看護職を含めた療養環境と地域ゲストスピーカー(壬生町保健師)による健康診査、地域での健康増進、生活習慣病予防に向けた取り組みの現状と課題、倫理的に配慮が必要な点、倫理的な問題について説明を受け、地域での予防期における専門看護師の役割について討議する。 ・職場における看護職を含めた療養環境と地域支援を学修し、現状と課題を検討する。ゲストスピーカー(産業保健師)による健康診査、職場での健康管理、啓発活動、労働衛生改善に向けた取り組みの現状と課題、倫理的に配慮が必要な点、倫理的な問題ついて説明を受け、職場での予防期における専門看護師の役割について討議する。 ・履修生の経験から、医療施設(病棟)における看護職を含めた療養環境と地域支援の実際をプレゼンテーションし、慢性病者の自己実現、安寧な死、QOL の向上の観点からみた課題、生じやすい倫理的な問題について討議する。 ・慢性疾患ケアモデルを用いて、地域連携部署の機能拡大について学修し、専門看護師の役割について討議する。 授業内容 理的な問題にかかわる点について学修する。 支援を学修し、現状と課題を検討する。 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 2単位 開講年次 1年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 対面のみ Zoomでの 受講可 Zoomでの 受講可 対面のみ 鈴木 珠水 ゲストスピーカー 対面のみ 対面のみ - 137 -

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