獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和5年度
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・ADL に関する動作の再獲得(移乗移動、歩行、更衣、清潔、排泄、食事など)の技術の演習を通して学習する。 慢性看護学特論Ⅲ演習(慢性病者への支援技術) Seminar on Chronic Illness and Conditions NursingⅢ 科目名・英名 鈴木 珠水、小西 敏子、須坂 洋子、戸沢 智也 履修生のサブスペシャリティーに適う臨床医およびメディカルスタッフ 教員名 講義14回、演習:16回 講義:教員からの講義・文献抄読・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション 授業形態 慢性病者と慢性病に起因する障がい者(以下、慢性病者に含む)の変化する時期に対応した専門的看護支援、自己管理支援、リハビリテーション看護、ターミナルケアなどに関する理論と支援技術について演習を通して深める。具体的には、「慢性看護学特論Ⅲ」で学修した糖尿病、脳卒中を発症した慢性病者の治療とその看護知識を基盤として、慢性病の病期に応じて使用される行動分析理論、自己決定への支援、成人教育などの専門的看護支援について演習を通して深める。また、履修者のサブスペシャリティー領域の慢性病患者に対する高度な看護支援について、事例検討、文献検討、関連学会へ参加し、得られた新たな知見を2つ取り上げ、「研究発表の概要、関心をもった理由、その支援が有効な慢性病者の病期、状態についての考察」をレポートにまとめることや、「履修生のサブスペシャリティー領域の支援技術に関する最近の研究の動向と課題」について討議することも学習方法として含める。 「最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた高度な看護実践能力」を培うために、慢性病者の支援技術について慢性看護学特論Ⅲで学修したことを基盤に、履修者のサブスペシャリティー領域に必要な高度な看護支援を探究する。 科目概要 授業目的 「慢性看護学特論Ⅲ」で学修した査定に必要な知識に加え、医学的診断技術と心理社会生活側面の査定技術を本科目で学び、次にあげる目標について学修する。 1.慢性病者の各時期(予防期、急性増悪期、慢性期、回復期、終末期)の治療を受ける慢性病者への専門的看護支援のための技術について文献、自己の事例を通して探究する。 2.糖尿病または脳卒中、または大学院生のサブスペシャリティーに適う慢性病者の治療を受ける慢性病者へ到達目標 の専門的看護支援のための技術について文献、自己の事例を通して探究する。 3.慢性病者とその家族に対する倫理的感受性を高め、倫理的問題を解決する方法を検討し提案する。 4.自己の看護事例を他者にわかりやすく伝え、慢性病者と家族への看護について分析する方法を修得する。 5.各病期にある慢性病者に対して、質の高い看護実践を行う専門看護師として役割を発揮するための基礎的能力を養う。 回 【講義】ガイダンス 1 【講義】慢性病者の治療1:内服薬 2-3 【講義】慢性病者の治療2:インスリン療法 4-5 【講義】慢性病者の治療3:履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病の治療 授業 計画 6-7 次の8~9 回は、履修生のサブスペシャリティーによって糖尿病または脳卒中をもつ慢性病者のいずれかを履修する。 【演習】慢性期にある慢性病者を支援する看護技術1:血糖パターンマネージメント 【演習】慢性期にある慢性病者を支援する看護技術1: 8 【演習】慢性期にある慢性病者を支援する看護技術2:糖尿病患者セルフケア能力測定ツールの活用 【演習】慢性期にある慢性病者を支援する看護技術2: 9 単元主題 ・カリキュラムにおける本科目の位置づけと構成、授業の進め方、評価方法を説明する。 ・文献検索、事例作成方法について ・文献講読及びクリティークのプレゼンテーションと討論について ・糖尿病患者の慢性期における食事療法、運動療法、薬物療法(内服薬)について、事例を用いて、治療内容の把握、治療選択の理由、治療変更のタイミングについて学修する。 ・糖尿病患者の慢性期における食事療法、運動療法、薬物療法(インスリン療法)について、事例を用いて、治療内容の把握、治療選択の理由、治療変更のタイミングについて学修する。 ・履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病の事例を用いて、治療内容の把握、治療選択の理由、治療変更のタイミングについて学修する。 ・血糖パターンマネージメントを活用した支援事例の文献または自己の事例分析。 ・糖尿病患者セルフケア能力測定ツールを活用した援助について学修する。 ・高次脳機能障害をもつ患者の ADL に関する動作の再獲得(理解力の低下、記憶力の低下、失認、失行、意欲低下など) 授業内容 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病の臨床医 履修生のサブスペシャリティー領域の慢性病の臨床医 2単位 開講年次 1年次 開講学期 後期 担当者 授業方法 Zoomでの 受講可 鈴木 珠水 対面のみ 鈴木 珠水 対面のみ 鈴木 珠水 対面のみ 対面のみ 鈴木 珠水 須坂 洋子 戸沢 智也 対面のみ - 143 -

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