2単位 1・2年次 生体防御・感染看護学特論Ⅱ(生体防御機能) Nursing care of body defense and Infection controlⅡ 科目名・英名 教員名 藤澤 隆一 授業形態 講義:15回 講義:教員からの講義・症例検討(ディスカッション:14,15回) 21世紀は“感染症時代の再来”といわれるように、感染症は診療科や専門分野を問わず、医療従事者に共通した問題である。感染症患者に対する医療や院内感染対策などにおいて看護職の果たす役割は大きく、学術的基盤の理解は重要である。 科目概要 本科目では、細菌、真菌、ウイルスといった病原微生物の生物学的特徴と感染経路、感染症の症候に関する基礎について学ぶ。また、感染症に対する生体防御反応(免疫)や免疫・抗菌薬療法の基礎を学び、感染症の診断、治療法の基礎についても理解する。 感染症の原因となる微生物に関する最新の知見を習得し、根拠に基づいた高度な看護を実践する能力を育成授業目的 する。また、院内感染やパンデミックとその対策について理解を深め、関連する多職者と連携・協力を調整し、その中で専門的役割を発揮する管理について学ぶ。 1.感染症の原因となる微生物の生物学的特性を説明する。 2.感染の成立と宿主病原体関係について説明する。 3.感染症に対する生体防御反応および、免疫・抗菌薬療法を説明する。 4.院内感染を起こしやすい微生物と易感染宿主の特徴を説明する。 5.感染症の症状・診断・治療のプロセスを説明する。 到達目標 回 1 感染性病原体の生物学的特性Ⅰ 2 感染性病原体の生物学的特性Ⅱ 3 感染性病原体の生物学的特性Ⅲ 4 感染と感染症 5 感染源と感染経路 6 感染制御の基礎 7 生体防御反応の基礎:免疫学序論 8 感染と生体防御機能Ⅰ 9 感染と生体防御機能Ⅱ 10 易感染性と感染防御 11 感染症の診断法 12 感染症に対する化学療法 授業 計画 薬剤耐性菌・院内感染の現状と対策 13 14 症例から学ぶ感染症 15 授業外における 学習・時間 講義の進行に合わせて、参考書や授業で配布する参考資料などを読んで復習すること。 評価方法 授業への参加度50%、レポート50%で評価する。レポート課題については授業時に提示する。 テキスト・参考書 [参考書籍] るために必要に応じて概説します。 履修上の注意 単元主題 AMR 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 授業内容 開講年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 藤澤 隆一 対面 1 コマ/30 分 1.Medical Microbiology (9th ed.), Murray, P.R. et al., Elsevier. 2.戸田新細菌学 34 版 南山堂 [参考WWW] 1.国立感染症研究所(感染症、微生物に関する情報全般) http://www.nih.go.jp/niid/ja/index.html 2.FORTH:厚生労働省検疫所 HP(海外で流行している感染症に関する情報)http://www.forth.go.jp/index.html 3.世界の医療情報(外務省・在外公館医務情報) http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html 4.厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/ 5.世界保健機関(WHO) http://www.who.int/en/ 6.アメリカ疾病予防センター(CDC) http://www.cdc.gov/ 1) 履修生には積極的な授業参加を希望します。 2) 生物学、解剖学、生理学などの基礎知識および病理学、病態生理学などに関する知識は、内容理解を深め3) 科学的専門用語には、翻訳することが却って混乱を招く可能性がある場合や、そもそも標準化された訳語が存在しない事が多々あります。従って、講義では英語・ラテン語の専門用語が意味するところを必要に応じて概説しつつ、そのまま使用することがあります。 4) 地球温暖化に伴う気候変動や、世界的な物流システムの発達に伴って、微生物を取り巻く環境や感染症の- 65 -病原細菌学概論 病原ウイルス学概論 真菌学、原虫学概論 感染の成立にかかわる因子 感染因子と感染伝搬経路 滅菌法・消毒法 自然免疫、獲得免疫概論 MHCⅠ・Ⅱ反応、トレランス 免疫記憶、ワクチン、アレルギー 免疫不全・移植と感染症、GVHD 感染症診断の基礎 抗菌薬の特性と選択、TDM 耐性化のメカニズムと主な耐性菌、感染症治療の症例分析
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