- 124 -看護倫理 Nursing Ethics 科目名・英名 長尾 式子、金子 昌子、迫田 典子、須坂 洋子、 甲州 優、上杉 奈々 講義:14回、演習:1回 講義:教員からの講義・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション 教員名 授業形態 現代の医療ケアでは多様な価値観や、医療福祉政策と医療専門職の裁量の狭間で医療福祉専門職は、難しい価値判断が求められる。難しい価値判断を支援するAdvanced levelの看護スペシャリスト、看護実践の基盤となるエビデンスを構築する看護研究者になるために必要な倫理概念、倫理的検討の手法を習得し、現場の倫理的問題に取り組む能力を獲得する。現場の個々の事例に生じる倫理的問題に対して倫理的検討のリーダーシップをとって取り組む能力の基盤となる知識とスキルを習得する。 科目概要 現代の医療ケアでは多様な価値観や、医療福祉政策と医療専門職の裁量の狭間で医療福祉専門職は、難しい価値判断が求められる。難しい価値判断を支援するAdvanced levelの看護スペシャリスト、看護実践の基盤となるエビデンスを構築する看護研究者になるために必要な倫理概念、倫理的検討の手法を習得するために、以下について学ぶ。 1.バイオエシックスの定義と歴史的な変遷を土台として、医療倫理および看護倫理の歴史的発展を理解す授業目的 る。 2.看護職者を対象としたさまざまな倫理綱領の基本的内容を理解する。 3.看護実践の場で発生する倫理的課題に対応するために、基盤となる諸理論・諸概念を理解する。 4.看護領域で起こる可能性が高い倫理的課題を孕む具体的な事例に対する倫理調整の方法を理解する。 5.看護の各専門分野で起こる可能性が高い倫理的課題に対する看護師が行う倫理調整の方法を理解する。 6.看護師の倫理的課題に対して、組織的な取り組みの必要性と方法を理解する。 1.看護倫理のルーツとなっているバイオエシックスの定義を説明することができる。 2.医療倫理および看護倫理の定義・原則および歴史的変遷を理解し、今日の倫理的問題を説明することができる。 3.看護師の倫理綱領を理解することで、看護師としての看護実践の判断基準を理解し、自らの実践について判断基準を用いて説明することができる。 4.基盤となっている倫理に関連する諸理論・諸概念を理解し、看護実践の場で発生する倫理的課題を分析到達目標 し、倫理的論点を整理することができる。 5.看護領域で起こる可能性が高い倫理的な課題を孕む具体的な事例への倫理調整の方法を議論し、考察することができる。 6.看護の各専門分野で起こる可能性が高い倫理的課題を共有し、倫理的論点で議論することができる。 7.組織において看護師が直面する倫理的問題、倫理的ジレンマ、倫理的ディストレスを理解し、組織内で専門・認定看護師として必要となる対策・取り組みを議論することができる。 回 看護倫理学の基礎・概論 1 看護倫理の理論・倫理原則 2 患者の権利とインフォームド・コンセント 授業 3 計画 ライフサイクルに関する倫理的問題 4 看護組織・マネジメントと倫理 5 臨床倫理検討方法 6 倫理的問題:個別的事例検討① 7 倫理的問題:個別的事例検討② 8 単元主題 授業内容 ・医療倫理、看護倫理の定義 ・原則と歴史的な発展 ・看護師の倫理規定と看護専門職としての在り方 ・看護実践における価値基準(行為)と倫理理論、倫理原則 ・インフォームド・コンセント(概念)の歴史的、社会的背景 ・医療現場における患者の権利、尊厳をめぐる道徳的ジレンマ ・意思決定における看護支援 ・出生をめぐる倫理的問題 ・終末期における倫理的問題 ・平時の資源配分と非常時の資源配分 ・希少資源の配分 ・臨床倫理検討方法:手続き的正義 ・倫理的議論:倫理的論点 ・現場の事例の倫理的な検討 ・倫理的検討の内省 科目区分 共通科目 単位数 論文:選択 開講年次 1,2学年 CNS:選択 開講学期 後期 必修・選択 担当者 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 長尾 式子 2単位 授業方法 講義 対面のみ 講義 対面のみ 講義 対面のみ 講義 対面のみ 講義 対面のみ 講義 対面のみ 講義 対面のみ 演習 対面のみ
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