獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 181 -がん看護学特論Ⅲ(がん看護援助論) 科目名・英名 Nursing Intervention for Cancer Patients & Patient's Family 小西 敏子、野村 亜矢、松本 幸絵、荒川 翼、 小橋 元、須坂 洋子 教員名 講義:7回、演習:8回 授業形態 講義:教員からの講義・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション・ディスカッション がん看護専門看護師として、患者と家族への実際的な看護援助方法を教授する。特に複雑な問題を抱えた患者とその家族への看護支援について、文献により新しい知見を見出し、自らの体験について理論を活用して分析する。がん患者の意思決定のための理論について学修し、倫理的な問題を考慮した意思決定を支える看護支援について考察する。がん治療に伴う生体反応、侵襲について、オンコロジーエマージェンシーの特徴と看護援助について教授する。がんサバイバーの身体的、心理的、社会的、霊的な側面について教授し、特に遺伝、予防の観点からがんサバイバーを支える方略について学修する。 科目概要 授業目的 がん専門看護師として、複雑な問題を抱える患者と家族への根拠に基づいた高度な看護支援の方法について学修することを目的とする。 1.がん専門看護師としての高度看護実践のための看護援助の方法について、特に複雑な問題を抱えた患者・家族への看護支援について検討する。 2.がん患者の意思決定のための理論について学修し、意思決定を支える看護援助について説明する。 3.オンコロジーエマージェンシーについて学修し、高度実践のための基礎的アセスメントを実施する。 4.がんサバイバーの持つ問題と課題について理解し、特に遺伝、予防の観点からがんサバイバーを支える到達目標 方略について具体的に説明する。 回 【講義】がん対策における基本的施策 【講義】高度看護実践のための包括的アセスメントと看護援助、複雑な問題を抱えた患者・家族に対する専門看護師の看護援助の実際 【演習】がん患者の意思決定と看護援助 1 2-3 4-5 【演習】オンコロジーエマージェンシー(代謝物によるエマージェンシー、構造的要因によるエマージェンシー) 6-7 授業 計画 【講義】がんの予防・早期発見8-9 と看護援助 【講義】遺伝性がんと看護援助 遺伝医療における看護の現状と展望 10-11 【演習】がんサバイバーの概念と看護援助 12-14 15 【演習】まとめ 1.がん対策基本法、がん診療連携等に関するプレゼンの資料を作成する。 2.がん患者の意思決定に関する課題図書について、プレゼンの準備を行う。 3.意思決定に関する自らの体験を振り返り、事例を準備する。 4.オンコロジーエマージェンシーについて、腫瘍崩壊シンドローム、DIC、敗血症、心授業外における 学習・時間 タンポナーゼ、電解質の異常、脳血管障害について、プレゼンの準備を行う。 5.遺伝と腫瘍に関する基礎的知識を学修する。 6.がんサバイバーの現状と問題点について、プレゼンの準備を行う。 ・プレゼンテーション内容 25% ・レジュメ 25% 評価方法 単元主題 授業内容 がん対策基本法の成立と施行 がん協議会の機能、がん診療連携拠点病院 高度看護実践における包括的アセスメントの重要性 包括的アセスメントに関する方法論 臨床で経験した事例から、アセスメント・計画・介入・評価について学ぶ インフォームド・コンセントと看護師の役割 がん患者への病名告知、意思決定の支援と倫理的課題 DICのリスクの高い患者の特定 敗血症のリスクと感染症 悪性腫瘍に関連した免疫抑制 腫瘍崩壊症候群 カリウム、カルシウム等の電解質の異常 頭蓋内圧亢進、上大静脈症候群、心タンポナーデ 疫学研究からみたがん予防 がんの一次予防から三次予防まで がん予防・早期発見の為の教育・啓発・相談活動 遺伝医療サービスと看護倫理 遺伝看護の実際 家族性がん、遺伝子検査のカウンセリング サバイバーとサバイバーシップの概念 がんの種類と段階に応じた看護のあり方 がんサバイバーの身体的、心理社会的・霊的な問題と課題 がんサバイバーシップの就労との関係と支援 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 2単位 開講年次 1年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 小西 敏子 野村 亜矢 松本 幸絵 荒川 翼 対面のみ 小橋 元 須坂 洋子 荒川 翼 小西 敏子 60分/コマ

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