- 185 -がん看護学特論Ⅴ(がん薬物療法看護方法論) 科目名・英名 Nursing Intervention for Cancer Pain Management 教員名 小西 敏子、松本 幸絵 講義:2回、演習:13回 授業形態 講義:教員からの講義・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション・ディスカッション がん薬物療法を受ける患者に対する投与管理の実際について教授する。また、がん薬物療法の有害事象の症状マネジメントについて、アセスメントする能力を養う視点を教授し、がん患者および家族の苦痛を緩和し、質の高い療養生活を送ることができるようなケアを探求する。次に、がん薬物療法におけるセクシャリティの問題と課題、外来において薬物療法を継続するための患者教育やセルフケア支援について教授する。更に、成人に対する学習理論について教授し、がん薬物療法を受けている患者に対する教育支援およびがん患者のセルフケア支援のための教育方法について探求する。 科目概要 がん薬物療法を受ける患者に対する有害事象のマネジメントと、薬物療法の継続のためのセルフマネジメントについて、理論と実践を学修し、がん専門看護師としての根拠に基づいた高度な看護実践に活かすための能力を培うことを目的とする。 1.がん薬物療法を受けている患者の投与管理方法について説明する。 2.がん薬物療法の有害事象のアセスメント方法を理解し、質の高い療養生活を送るためのケアを探求する。 3.がん薬物療法におけるセクシャリティの問題と課題を理解し、患者に必要な支援を検討する。 4.患者教育のための成人に対する学習理論を理解し、セルフケア支援のための具体的な実践方法を検討す授業目的 到達目標 る。 回 【講義】抗がん薬の投与管理 1-2 【演習】がん薬物療法の有害事象の症状マネジメントとセルフケア支援 3-7 授業 計画 【演習】がん薬物療法とセクシャリティ 8-9 【演習】がん薬物療法を受けている患者に対する教育支援とその実際 10-12 【演習】外来薬物療法における患者教育 13-14 15 【演習】まとめ 授業外におけるプレゼンテーションの準備、指定文献のプレゼンの準備を行う。 がん薬物療法に関するテーマで「教育の実際」の実施を行う。 学習・時間 ・プレゼンテーション内容 25% ・レジュメ 25% ・参加態度(ディスカッション)10% ・最終レポート 40% 1)日本緩和医療学会ガイドライン統括委員会:がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年版.金原出評価方法 版,2020. 2)日本がん看護学会教育・研究活動委員会コアカリキュラムワーキンググループ:がん看護コアカリュキュラム日本版 手術療法・薬物療法・放射線療法・緩和ケア.医学書院,2017. 3)Martha Polovich:がん化学療法・バイオセラピー看護実践ガイドライン.医学書院,2009. 4)日本がん看護学会(監):がん看護実践ガイド オンコロジックエマージェンシー.医学書院,2016. 5)日本がん看護学会(編):がん看護実践ガイド がん治療と食事.医学書院,2015. 6)日本がんサポーティブケア学会(編):がん薬物療法に伴う末梢神経障害マネジメントの手引き2017年版.テキスト・参考書 金原出版,2017. 7)菅野かおり(編):がん薬物療法による有害反応への対応~こんな時どうしたらよいの?~.がん看護,25 (2),2020. 単元主題 薬剤の管理・準備 皮下埋め込み型ポート、末梢静脈の管理 投与後の曝露対策 急性症状のモニタリング 血管外漏出、アレルギー反応/過敏症 インフュージョンリアクション 有害事象に関する症状出現のメカニズムおよびマネジメント方法について学修し、セルフケア支援方法を検討する。 ①悪心・嘔吐、味覚障害 ②骨髄抑制・脱毛 ③末梢神経障害・皮膚障害 ④倦怠感 セクシャリティとは がん患者の性機能障害の特徴と種類 がん患者のパートナーの心理反応 がん治療後に子どもを持つということ 成人に対する学習理論の理解とその実際 がん薬物療法を受けている患者に対する教育計画の立案 看護職者、保健医療職者に対するがん薬物療法に関する教育の実際 安全で高度な外来薬物療法のあり方 がん薬物療法を受ける患者へのセルフケア支援の実際 自らの患者教育を振り返り、課題を明確にする。 授業内容 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 2単位 開講年次 1年次 開講学期 後期 担当者 授業方法 松本 幸絵 小西 敏子 対面のみ 小西 敏子 60分/コマ 5時間程度/教育
元のページ ../index.html#187