獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 189 -がん看護学特論Ⅵ演習(緩和ケア演習) 科目名・英名 Nursing Intervention for Palliative Care 教員名 小西 敏子、甲州 優、岸田 さな江、松本 幸絵 講義:15回、演習:15回 授業形態 講義:教員からの講義・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション・ディスカッション がん患者および家族に対する看護に活用できるアセスメントの実際について学修するとともに、がん患者および家族に関わるケアマネジメントの理論と実践について探求する。次に、症状マネジメントモデルを教授し、それを基盤にした事例分析の方法を学修する。また、がんがもたらす苦痛症状を包括的に理解し、患者のセルフケアを高めながら症状を緩和するケアを、エビデンスにもとづいて提供する能力を育成する。地域で暮らすがん患者と家族の支援についても教授する。最後に、がん看護専門看護師としての機能である倫理問題、コンサルテーション、調整などについて、事例の分析を通してその方策を学修する。 科目概要 最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた高度な看護実践力を養成するため、複雑な問題を抱えるがん患者および家族に対する看護に活用できるアセスメント、ケアマネジメント、症状マネジメントについて学修し、症状を緩和するケアをエビデンスに基づいて提供する能力を育成する。また、高い倫理観に基づき、複雑な倫理課題について多角的に分析し、対応できる調整能力を養うため、倫理問題、コンサルテーション、調整などについて、事例の分析を通してその方策を学修する。 1.がん患者および家族の全人的苦痛のアセスメント方法を説明する。 2.症状マネジメントモデルを活用した事例分析方法を説明する。 3.全人的苦痛のマネジメントおよび症状緩和技術を理解し、実践に活用するため方策を説明する。 4.地域で暮らすがん患者と家族の支援について説明する。 5.がん看護専門看護師として、看護領域および終末期における倫理的課題に対する意思決定支援方法を説授業目的 到達目標 明する。 6.がん看護専門看護師として、コンサルテーション、調整について、事例の分析を通してその方策を説明する。 回 【講義】緩和ケアにおける霊的苦痛 【講義】家族のアセスメント(1) 1-3 4 【講義】家族のアセスメント(2) 5 6 【講義】家族のアセスメント(3) 【講義】症状マネジメントモデル(IASM 理論)の理解と展開 授業 計画 7-8 【演習】症状マネジメント理論を活用した事例検討 【演習】全人的苦痛のマネジメントと症状緩和技術の探求 9-10 11-14 【演習】全人的苦痛のマネジメントと症状緩和技術演習(1) 15-16 17-18 【演習】全人的苦痛のマ終末期に出現するリンパ浮腫に対するアプローチ 単元主題 緩和ケアにおける霊的苦痛とその特徴 スピリチュアルケアに関する看護援助とその実践例 家族とは何か 家族の発達理論、家族システム論、家族ストレス対処論 家族アセスメント・介入モデル カルガリー家族アセスメントモデル 家族生活力量モデル 家族看護エンパワーメントモデル コミュニケーションの分析 コミュニケーションの一般的枠組み コミュニケーションの様式 家族内コミュニケーションの様相 家族の危機とコミュニケーション 自分の家族を想像する 歴史的な背景 症状マネジメントモデルの概念と枠組み 中心となる3つの要素 IASMによる看護活動 理論の適応の実際 症状マネジメントモデル理論を活用した事例検討 症状マネジメントモデルを活用し、下記の症状を呈する患者について事例報告し、症状緩和のための方策を探求する。 終末期に出現する呼吸困難へのアプローチ 安静時における呼吸困難に対するアプローチ 気道分泌物の貯留・喀出困難による呼吸困難に対するアプローチ 日常生活における呼吸困難に対するアプローチ 授業内容 ①身体症状を強く呈する患者 ②精神症状を強く呈する患者 ③霊的苦痛を有する患者 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 2単位 開講年次 1年次 開講学期 後期 担当者 授業方法 小西 敏子 甲州 優 対面のみ 小西 敏子 小西 敏子

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